<劇場の歴史> かつて隆盛を極めた映画の街・横浜伊勢佐木町。シネコン全盛のあおりを受け、現在はそのほとんどの映画館が休業となり、数館のみとなった。 そんな中で上質な映画を厳選上映し奮闘しているのが『横浜シネマ・ジャック&ベティ』。
地元横浜の映画ファンに愛され続け、2021年12月21日に30周年(企画作品『誰かの花』を製作・公開)、1952年にオープンした本館の前身である『横浜名画座』から数えると、実に70年以上の歳月を刻み、今も現役ミニシアターとしてエネルギッシュに活動している。今回は2007年3月より本館の運営を引き継いだ支配人の梶原俊幸さんに、劇場の歴史や現在の状況、これからの展望などについて話を聞いた(動画インタビュー:2022年撮影)
<劇場概要> ジャック&ベティは、横浜・若葉町にある2スクリーンのミニシアター。「ジャック」と「ベティ」の2つのスクリーンがあり、単館系の新作ロードショーを中心に、監督・俳優特集、映画祭なども実施している。
<上映作品> ジャック&ベティでは、シネコンで上映の機会が少ない良質な映画を、ジャンルを問わずセレクトして上映。「横浜ではジャック&ベティでしか観られない」という作品も多数ある。
<上映プログラム> ミニシアター系の新作が中心だが、横浜に少ない名画座として特集上映や映画祭なども積極的に開催。できるだけ多くの良作を紹介したいという思いから、2スクリーンに対して上映作品は多めにプログラム(年間350~400本)されており、作品をハシゴしながら多彩な映画を1日中楽しむこともできる。 公式サイト:https://jackandbetty.net/jackandbetty.html
『私立探偵濱マイク』TVシリーズ(放送バージョン)が、なんと8月12日(土)より、ゆかりの地・横浜シネマ・ジャック&ベティにて特別公開
濱マイクは、現在の『横浜シネマ・ジャック&ベティ』の前身『横浜名画座』(のちに東映名画座)の向かいにあった姉妹館『横浜日劇』の2階に事務所を構える探偵…という設定。2005年2月に閉館し、2007年4月に取り壊されたが、『横浜日劇』があった頃は、「洋画は日劇、邦画は名画座」と言われていた。