池松壮亮、奥⼭⼤史監督ら感無量!『ぼくのお日さま』第77回カンヌ国際映画祭で８分間のスタンディングオベーション＆喝采!!
現在開催中の第 77 回カンヌ国際映画祭(フランス現地⽇程で 5 ⽉ 14 ⽇〜5 ⽉ 25 ⽇まで)の「ある視点」部⾨に正式出品された映画『ぼくのお⽇さま』のワールドプレミア上映が、フランス現地時間 5 ⽉ 19 ⽇(⽇)14 時にドビュッシー劇場で⾏われ、監督の奥⼭⼤史、キャストの池松壮亮、越⼭敬達、中⻄希亜良、主題歌のハンバート ハンバート佐藤良成が登壇。エンドロールが流れ終えると、拍⼿喝采と「ブラボー！」という声援と共に、スタンディングオベーションが約 8 分間続き、監督、キャスト陣に温かなエールが贈られた。
本作は、⽥舎町のスケートリンクを舞台に、吃⾳のあるアイスホッケーが苦⼿な少年タクヤ（越⼭）と、選⼿の夢を諦めたスケートのコーチ荒川（池松）、コーチに憧れるスケート少⼥さくら（中⻄）の 3 ⼈の視点で紡がれ、雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない⼩さな恋の物語を『僕はイエス様が嫌い』の奥⼭監督がメガホンを執り、撮影、脚本、編集も⼿がけている。
●是枝裕和監督、グザヴィエ・ドラン監督も駆け付けたワールドプレミア上映に一堂感無量！
映画祭ディレクターのクリスチャン・ジュネが、「この上映に審査員が駆けつけました！」とコンペティション部⾨の審査員を務める是枝裕和監督、そして「ある視点」部⾨の審査員⻑のグザヴィエ・ドラン監督を紹介すると、劇場のボルテージは一気に上昇。『CLOSE／クロース』のルーカス・ドン監督、⻄川美和監督、⼭下敦弘監督らも⾒守る中、『ぼくのお⽇さま』チームの面々が登壇し、ハンバートハンバートの佐藤良成、荒川役の池松壮亮、タクヤ役の越⼭敬達、さくら役の中⻄希亜良が拍⼿で迎えられたあと、クリスチャンの⼤きな呼び声で、奥⼭⼤史監督が最後に登場。
今年のカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション部⾨の中で、⽇本作品として唯⼀の選出となった奥⼭監督は、満席となった1,200 席の観客に「この作品はドビュッシーの”⽉の光”が繰り返し流れる映画なので、こうしてドビュッシー劇場でワールドプレミア上映されることを本当に光栄に思っています」と挨拶。ドビュッシーの代表曲「⽉の光」にのせてフィギュアスケートをする少⼥さくらに、主⼈公のタクヤが⼼を奪われるところから物語が動き出す物語だけに、そのドビュッシーの名前が冠された劇場でのワールドプレミア上映に、奥山監督は感無量の様子を見せた。さらに、企画段階から奥⼭監督を⽀え、コーチ荒川役として出演する池松壮亮も、「カンヌ映画祭に感謝します。楽しんでいってください」と、湧き起る興奮を抑えながら笑顔で語った。
そして、満席の会場の中、いよいよ上映がスタート。上映中は、タクヤが奮闘する姿にやさしい笑いが漏れ、クライマックスに近づくと緊張感のある雰囲気が会場に広がった。そして本編が終わり、主題歌「ぼくのお⽇さま」のエンドロールが流れ終わると、拍⼿喝采と「ブラボー！」という声援と共に、スタンディングオベーションが約 8 分間続き、越⼭、中⻄の若い二人が涙をみせた。会場を出たあとも興奮冷めやられぬ観客に囲まれ、サインを求められるなど、嬉しい対応に追われた。
ワールドプレミアでの興奮が続くなか、『ぼくのお⽇さま』⼀⾏はレッドカーペットへ。この⽇、奥⼭監督、池松、越⼭の3 ⼈は、お揃いのタキシード。タキシードのブランドは、フランソワ・トリュフォー監督やアンディ・ウォーホルが愛⽤した⽼舗のブランド「ベルルッティ」のもの。そして、ヒロインの中⻄は、「セリーヌ」の今シーズンの秋冬ドレスとなるミニドレスを着⽤し、ひときわフレッシュで眩い魅⼒で来場したメディアを魅了し、カンヌ初参加となった 4 ⼈はお互い笑顔を⾒せあいながら和やかな雰囲気でレッドカーペットを歩いた。
その後一行は、メディアからの囲み取材に参加し、公式上映後の観客の反応について奥⼭監督は、「温かい反応を頂けて、まずは安⼼しています。嬉しかったというよりも、⼀安⼼という気持ちが⼤きいですね」と述べ、レッドカーペットについては「公式上映とはまた違う、ずっと⾒ていたカンヌの⽂化に触れさせて頂いたので、フラットに楽しめた」と笑顔を⾒せ、キャストの３⼈も揃って「夢のような舞台だった、また来たい」と声を揃えた。
今年の第 77 回カンヌ国際映画祭は、是枝裕和監督がコンペティション部⾨の審査員として参加することでも話題になっており、「ある視点」部⾨は、俳優で監督のグザヴィエ・ドランが審査員⻑を務めることでも注⽬されている。本作は、「ある視点」部⾨の〈最優秀作品賞〉〈審査員賞〉〈監督賞〉などの賞の対象となり、これまで同部⾨では、⿊沢清監督が 2008 年に『トウキョウソナタ』で〈審査員賞〉を、2015 年に『岸辺の旅』で〈監督賞〉を、2016 年には深⽥晃司監督が『淵に⽴つ』で〈審査員賞〉を受賞しているが、同部⾨で〈最優秀作品賞〉を受賞すると⽇本史上初の快挙となる。なお、第 77 回カンヌ国際映画祭は、フランス現地⽇程 5 ⽉ 14 ⽇（⽕）〜5 ⽉ 25 ⽇（⼟）まで開催され、「ある視点」部⾨の授賞式はカンヌ現地⽇時の 5 ⽉ 24 ⽇（⾦）に⾏われる。
