ピアニストとしての成功を夢⾒る主人公ジュリアの人生を、「もしもあの時、違う選択をしていたら…」という視点から、交差する4つの物語を紡ぎ出す映画『ジュリア(s)』公開(5⽉5⽇<⾦・祝>)を記念して、『坂道のアポロン』などの漫画家・小玉ユキ、画家の榎本マリコによる描き下ろしイラストが届いた。
このたび解禁されたイラストは、『坂道のアポロン』をはじめ数多くの作品 を著作にもつ漫画家の⼩⽟ユキと、独⾃のタッチで⼩説の表紙や映画の世界観を⼿掛けてきた画家の榎本マリコが描き下ろしたもの。⼩⽟は、流れるように描かれた鍵盤に沿って主⼈公ジュリアの枝分かれする⼈⽣の⼀瞬⼀瞬を描いており、背景には⼤きな⽊の枝葉が構えているもので「⾒終わると⾃分の⼈⽣も、違う道をたどる別の⾃分の⼈⽣までも 肯定したくなる映画です」とコメントも寄せた。
榎本は、正⾯に置かれ た⽊とそれを囲うように描かれた中に⼥性のシルエットが浮かび上がる、独特の作⾵が詰め込まれた印象的なデザインとなっており、「⼀本の⽊が枝分かれし、それぞれの葉や花、実をつけて熟し、ひとつの⽣を終える。根を深く張ってさえいれば、どんな⾬や⾵にも倒れない」と語った。 図らずも⼆⼈のイラストが⽊と枝葉をモチーフに描き下ろされたこと で、作品内で描かれる様々な⼈⽣を連想させるものとなった。
さらに、本作がもつ⼈⽣賛歌の側⾯に感銘を受けた著名⼈コメントも到着︕ピアノ調律師の物語『⽺と鋼の森』作者の宮下奈都は「どんな⼈⽣も素晴らしい、といえる覚悟はまだない。ただ、どんなジュリアも幸せでいてほしいと願わずにはいられなかった」と⾃⾝を 投影する程に没⼊したかのようなコメントが届いた。また、フリーアナウンサー・⼥優の宇垣美⾥からは「選択と偶然の果てに辿り着 いた今の⾃分のことを、⼼から愛おしく思えた。この映画は祝福だ」とコメントし、⼈⽣の可能性について語ることで、今を称賛する 本作の魅⼒について⾔及した。
<Introduction> 本作は、2010年製作の『ピアノ調律師』で、第37回セザール賞短編映画賞を獲得した新鋭オリバー・トレイナー監督が長編映画デビューを飾った珠玉の人間ドラマ。主演は配信ドラマ『社会から虐げられた女たち』(21)や映画『ブラック・ボックス 音声分析捜査』(21)での活躍も記憶に新しいルー・ドゥ・ラージュが務め、そのほかラファエル・ペルソナ(『彼は秘密の女ともだち』)、イザベル・カレ(『記憶の森』)、グレゴリー・ガドゥボワ(『キャメラを止めるな!』)など演技派が脇を固める。
<Story> 2052 年パリ。80 歳の誕⽣⽇を迎えたジュリア(ルー・ドゥ・ラージュ)はこれまでの充実した⼈⽣に満⾜しつつも、過去を振り返り、⾃分が過ごしていたかもしれない別の⼈⽣に想いを馳せていた。ピアニストを⽬指していた 17 歳の秋。ベルリンの壁崩壊を知り友⼈たちとベルリンへ向かった⽇、もしバスに乗り遅れなかったら?本屋で彼に出会ってなかったら?シューマン・コンクールの結果が違ったら?私が運転していたら?ジュリアが頭に描いたのは、そんな何気ない瞬間から枝分かれしていった4 つの⼈⽣。そのどれもが決して楽ではないけれど、愛しい⼈たちとのかけがえのない⽇々で満たされていて、なんだか眩しい…果たして、ジュリアが選び取った幸せな“今”につながるたった⼀つの⼈⽣とは?
<Staff&Cast> 監督︓オリバー・トレイナー/出演︓ルー・ドゥ・ラージュ、ラファエル・ペルソナ、イザベル・カレ、グレゴリー・ガドゥボワ/2022/フランス/フランス語/120 分/原題︓Le tourbillon de la vie/英題︓JULIA(s)/PG12/字幕翻訳︓横井和⼦/配給︓クロックワークス 公式サイトHP:https://klockworx.com/movies/13045/