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MAR 29, 2023 インタビュー

ヒュー・ジャックマン、最新作『The Son/息子』カウンセリングを受けながら苦悶する父親役に挑戦

前作『ファーザー』でアカデミー賞®脚色賞を受賞したフロリアン・ゼレール監督最新作『The Son/息子』(公開中)で主演を務めたヒュー・ジャックマン(『レ・ミゼラブル』『グレーテスマン・ショーマン』『X-MEN』シリーズほか)のインタビュー映像が到着。本作に出演した経緯や、撮影中にとられた特殊なサポート体制、ヒューから観客に対して本当に伝えたいことなど、興味深いエピソードが盛り沢山のインタビューとなっている。

© THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

普段から劇場には足しげく通っているというヒューだが、これまでゼレール監督の作品を一度も観たことがなかった…と思い込んでいた。ところが、2021 年のアカデミー賞®受賞作『ファーザー』は観ていたようで、それがゼレール監督の長編初監督作だったことに驚き、彼の才能に惚れ込んだという。その後、エージェントから『The Son/息子』の映画化の話を聞き、送られてきた原作戯曲を読んだときの衝撃も告白。ヒューは「この役を演じたい!」という衝動を我慢できず、これまで面識がなかったゼレール監督に直接メールしたことを明かす。

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また、興味深いのは、本作の撮影中に実施された特殊なサポート体制の件。メンタルヘルスを題材にした作品ということもあり、制作プロダクションから全てのスタッフ・キャストに対してカウンセリングを受ける機会が与えられ、万全の体制をもって撮影が行われたのだとか。この案内を聞いてすぐに、ヒューは会社に対して感謝のメールを送ったという。そして、「こういう行動こそが、未来を変えていくことになる」と語っている。

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こうしたサポート体制をとった背景には、ヒュー自身が感じていた業界や社会に対する“生きづらさ”も関係しているようだ。これまで「強くなれ、大丈夫だ」と言われ続けてきたことで、「僕たちの世代はついつい気丈に振る舞ってしまう」と吐露。さらには「弱さを他人に見せることができなかった」「個人を守る文化は、映画業界にも社会にもなかった」と、メンタルヘルスに理解がなかった時代の苦しみも打ち明けている。

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そしてなによりも、難しいテーマを扱った本作を通じて、「僕たちは同じ舟に乗っている」ことを観客に伝えたいとヒューは強調。誰もが苦しみを抱えて生きているということを知り、人と人との距離が「互いに近くなれたらいいね」と、優しい笑顔とともにインタビューを締めくくった。

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監督・脚本・原作戯曲・製作:フロリアン・ゼレール /出演:ヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービー、ゼン・マクグラス、アンソニー・ホプキンス/2022年|イギリス・フランス合作|英語|カラー|スコープサイズ|123分|字幕翻訳:岩辺いずみ|映倫:G一般|配給:キノフィルムズ |提供:木下グループ  公式サイト:www.TheSon.jp

映画『The Son/息子』はTOHO シネマズ シャンテほか全国公開中!

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