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MAR 09, 2023 インタビュー

宮澤佐江、『アメリ』参考にコメディー挑戦!「背中を押せる映画になれば」

関西で絶大な人気を誇る劇団「ヨーロッパ企画」出身の西垣匡基監督が長編映画に初挑戦した『犬、回転して、逃げる』が3月17日(金)よりシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほかにて全国順次公開される。映画初主演となる人気グループ「7ORDER」のメンバー・長妻怜央の相手役に抜擢されたのは、AKB48元メンバーの宮澤佐江。“シュール”かつ“おとぼけ”全開のキャラクターを名作『アメリ』を参考に全力で演じ、女優としての新境地を拓いた宮澤が、オフィシャルインタビューで本作への思いを熱く語った。

コメディーに挑戦した宮澤佐江

あらすじ:逃げ出した愛犬を盗まれたと勘違いして失意のどん底にいる泥棒の木梨(長妻)。1日も早く世界が終わることを願って止まない婦人警官の眉村(宮澤)。木梨が眉村の部屋で一仕事をしたことがきっかけで物語は動きだす。二人が暮らす街では相次ぐ爆弾予告事件、小学生の誘拐騒動となんだか物々しい。そんな同時進行する事件が複雑に絡まり、予想外の方向へ。事の全てを見ていたのが木梨の愛犬、天然くんだった…。事件の真相を犬の視点で捉えた異色のサスペンス・コメディーが登場!とにかく可愛い過ぎるマメシバ・天然くんの“白熱の演技”に誰もが癒されること請け合い。犬映画の系譜に新たなるページが書き加えらた。

【宮澤佐江 単独インタビュー】

ーー西垣匡基監督と実際にご一緒して、いかがでしたか?

宮澤:目のフォルムと性格が一緒でふわふわっとしている方です。だけど意志がしっかりある方で、西垣さんの中で一コマ一コマ画が浮かんでいるからこそ、撮影は進んだんだろうなと思います。あのワールドを全面に出せるのはすごいなと思います。

ーー宮澤さんが演じた眉村ゆずきはどういう人物だと捉えましたか?

宮澤:欲もないし、シンプルに、生きていることに楽しさを感じていない人なのかなと思います。「嫌なことがあったから生きることがつらい」のではなくて、刺激のない平凡な日々を生きていて、「せっかく生きているのにこんなつまらない毎日でいいのかな」というようなことを考えている人なんじゃないかなと思います。

ーー西垣監督とはイン前に何か話しましたか?

宮澤:衣装合わせの時にお会いさせていただいて、「今回の映画は『アメリ』をイメージして脚本を書いたので、『アメリ』を観ていただきたい」と伝えていただきました。私の中では『アメリ』を観たことが、作品作りにおいて大きなヒントになったので、具体的に作品名を出していただけたことは、演じる側としてはありがたかったです。

ーー何を大事に演じましたか?

宮澤:コメディと謳っているけれど、コメディのお芝居をしないように意識しました。出来上がった本編を観させていただいて、あのアプローチでよかったんだなと思っています。

ーー酔って家のフローリングで背泳ぎをしているのが可愛かったですが、実際やってみると難しかったりしましたか?

宮澤:やったこともないし、そんなことをしている人を見たことがないので、私も想像だけで、演じさせていただきました。真似をするお手本となる人がいなかったから逆に自由にできたというか、眉村らしさを出せたのかなとも思います。

ーー宮澤さん自身は警察手帳の代わりにSuicaを見せてしまうようなおっちょこちょいなところはありますか?

宮澤:人前ではあんなにすっとぼけた人ではないと思います。

ーー長妻さんとの共演はいかがでしたか?

宮澤:長妻くんとは撮影のシーンもそんなにたくさんあったわけではなく、数日間しか被らなかったんですけど、共通の話題もできたりして、もっと仲良くなりたかったなというのが正直な感想です。彼の人の良さというか、人懐っこさ、天真爛漫で演者さんやスタッフさんに分け隔てなくコミュニケーションを取りに行っている姿を見て、人間として素晴らしい人だなと思いました。

7ORDER・長妻怜央

ーー犬との共演はいかがでしたか?

宮澤:すごく嬉しかったです。元々我が家でもワンちゃんを飼っていますし、動物と作品を作ってみたいという目標があったので、今回目標の一つが叶って嬉しかったです。

ーー本作の見どころはどこだと思いますか?

宮澤:予想外の展開が待っていると言いますか、絶対に想像できない結末が待っています。クスクスと笑えるミステリーコメディも見どころの一つだと思うんですけど、生きる意味とかをひょんなきっかけで失ってしまって、闇のある主人公たちのお話ではあるので、そういう人たちが新しい出会いとかその人との会話によって、「もうちょっと生きてみよう、新しい生き方をしてみよう、明日も頑張ってみよう」って前向きになれるところが、この作品を通して監督が伝えたいことなんじゃないかなと思いました。観た方も、クスクスと笑いながら、「まっ、明日も頑張ってみるか」って気楽に思っていただければと思います。

ーー最後に読者にメッセージをお願いします。

宮澤:何も考えずに、フラットな状態で観れば観るほど、謎解きのように感じたり、ミステリアスな部分があったりだとか、人間の生きる希望に繋がっていく繋がりが見えたり、見方によって、色んな視点で見えてくるものがあると思います。たくさんの方の背中を押せる映画になったらと思います。 お仕事でご一緒するからと7ORDERの曲を色々と聞いている時に、「BOW!!」っていう曲があって、犬が主体となった可愛い曲だったから、「テーマソングにぴったりじゃん!」っていう会話をしていたんです。でもその代わりに、この映画のためにテーマソングを長妻くんが書き下ろしてくださって、その音楽がこの作品の締めくくりにぴったりです。ぜひ劇場で、長妻くんがこの作品を思ってプロデュースして作ってくれた曲を聴きに来てください。(オフィシャル・インタビューより)

<Staff&Cast> 出演:長妻怜央(7ORDER) 、宮澤佐江、なたぎ武、 中村歌昇、三戸杏琉、高橋怜也、武本悠佑、磯貝龍乎、鈴木浩文、桜田聖子、武藤賢人、鶴崎美帆、夏川さつき、真嶋真紀人、小坂涼太郎、ワタリ119、登坂淳一、仁科亜季子/監督・脚本:西垣匡基/エグゼクティブプロデューサー:和田小太郎/プロデューサー:嶋田豪 中野イレーヌ/撮影:田中安奈/照明:藤井隆二 新井和成/録音:西岡正巳/美術:松井桃子/衣装:小倉真樹/ヘアメイク:前田紗良/CG:sai./音響効果:齋藤優輝/制作担当:坪井力/制作管理:松嶋翔 / 助監督:小園悠太/制作協力・配給宣伝;アイエス・フィールド/主題歌:「なんとかやってますわ」7ORDER(NIPPON COLUMBIA CO.,LTD.)/企画・製作:TUFF STUFF/2023 年/日本/カラー/82 分/ビスタサイズ/5.1ch/公式 WEB サイト :http://is-field.com/inukaiten_movie

2023 年 3 月 17 日(金)よりシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開

Ⓒ2023 映画「犬、回転して、逃げる」製作委員会

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