科学的な考察や検証のない“実話怪談”は、戯言扱いされる場合が多いが、これがもし、偏差値75の東京大学出身者が語ったらどうなのか。幅広い知識と科学的思考能力を持ち、理詰めで物を考える彼らが本気で恐怖体験を語ったら、不思議なバイアスがかかり、みなコロリと信じてしまうのか?それとも何か違う恐怖世界が見えるのか?そんな発想から生まれたのが、『東大怪談』。
著者は、映画『三島由紀夫VS東大全共闘~50年目の真実~』、怪奇ドラマ『怪談新耳袋』シリーズなどでメガホンをとり、自身も東大出身者である豊島圭介監督。今回、怪談を中心に、ヒトコワ、精神疾患、都市伝説、パラレルワールド、UFO、宇宙人など様々なジャンルのオカルト体験を、合計11人の東大出身者から聴きとった。果たしてそこから見えてきたものとは…?日刊SPA!にて行われた豊島監督インタビューに当サイト編集長・坂田正樹がライターとして参加し、東大生特有の“自意識”と“恐怖体験”が絡み合った新たな“実話怪談”が生まれる瞬間の様子を聞いた。
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豊島圭介 (トヨシマ ケイスケ)プロフィール
映画監督。東京大学教養学部表象文化論専攻卒業。『怪談新耳袋』(2003年)で監督デビューし、アイドル、ホラー、恋愛もの、コメディとジャンルを横断した映画・ドラマに携わる。2020年公開の『三島由紀夫vs東大全共闘 ~50年目の真実~』で初のドキュメンタリーの監督を務める。代表作に、映画『ソフトボーイ』『花宵道中』『森山中教習所』、『ヒーローマニア -生活-』など。ドラマ「怪奇大家族」、「マジすか学園」シリーズ、「CLAMPドラマ ホリック xxxHolic」、「Is” アイズ」、「イタイケに恋して」など。近作にドラマ「書けないッ!? ~吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(2020)、「妖怪シェアハウス」シリーズ(2020~)等がある。