FEB 25, 2022
映画『リング・ワンダリング』幻想的なオリジナル作品制作の舞台裏を学ぶ/ゲスト:金子雅和監督
長編映画デビュー作『アルビノの木』で 海外映画祭を席巻した俊英・金子雅和監督が最新作を語る
人間の「生」や「死」に実感のない若者が、不思議な娘と出会い「命の重み」を知る……。「白鹿様」と呼ばれる鹿を駆除するために追う男の苦悩を描いた初長編監督作『アルビノの木』で海外映画祭で20の賞を獲得し金子監督が、初めて生まれ育った東京を舞台に、町や人々の記憶と対峙した本作。「シリアスなテーマだからこそ、エンタテインメント性にこだわった」という金子ワールドを自らの言葉で紐解いていただいた。
主人公・草介を演じる笠松将は日本テレビ系「君と世界が終わる日に」やNetflix「全裸監督 シーズン2」、マイケル・マンがエグゼクティヴ・プロデューサーと第1話を監督するWOWOWのドラマシリーズ「TOKYO VICE」など話題作への出演が続き、 注目を集める若手俳優。地に足がつかず漠然とした不安を抱える現代の若者のリアルを、絶妙なバランスで演じている。ミドリ と梢の二役を演じる阿部純子は海外作品にも多数出演する国際派。本作では、幻想世界のヒロインの神秘性を体現した。ほか、 主演映画が相次ぐ安田顕、前作『アルビノの木』でも存在感を放った長谷川初範、日本映画界に欠かせない片岡礼子らが脇を固める。
また、美術監督は『Shall we ダンス?』(周防正行監督/96)で日本アカデミー賞最優秀美術賞受賞の部谷京子、劇中漫画は水で描きそこに墨を落とす技法が特徴で『花筐/HANAGATAMI』(大林宜彦監督/17)の宣伝ビジュアル画を担当した森泉岳土 が務め、現実と幻想が入り交じる世界観を作り上げた。
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