岡田将生×清原果耶が『1秒先の彼』手探りで演じた撮影を振り返る
監督・山下敦弘と脚本・宮藤官九郎が初タッグを組んだラブコメディー『１秒先の彼』（全国公開中）で主演を務めた岡田将生と清原果耶が本編映像、メイキング映像とともに撮影を振り返るスペシャルインタビューをお届けする。
インタビュー映像では、人より 1 秒早いハジメと１秒遅いレイカをそれぞれ演じた岡田と清原がツーショットで登場。人とタイミングが合わないながらもチャーミングでキュートなキャラクターは本作の魅力の肝になっているが、「1 秒早いというズレをいかに楽しむかというのを山下監督とも話しながらハジメくんというキャラクターを作っていった」という岡田に対して、清原は「『これが正解だよ』みたいな感じではなかったので、一緒に迷いながら、相談しながら撮影してたと思います」と語り、現場で試行錯誤を重ねながらキャラクターを作り上げていったことを明かしている。
また本作は、主人公が前半はハジメ、後半はレイカと切り替わり、「A 面／B 面」という作りになっているが、岡田は「（同じシーンをハジメとレイカのそれぞれの視点で繰り返すため）ほかの映画よりもカット数が倍だった」と特殊な撮影法を述懐。A 面＝ハジメの視点には、実はハジメを追いかけるレイカの姿が映りこんでいるという仕掛けが隠されているが、こっそりとハジメを追いかける健気なレイカの様子に、岡田は思わず「レイカちゃんがんばれ！」と応援していたと言い、一方の清原は「この現場で初めて“見切れる”を頑張った」と一風変わった努力があったと笑顔で語った。
なお、メイキング映像には、郵便局の窓口のシーンでハジメとレイカのやり取りのズレを山下監督と話しながら細かく調整している様子や、ハジメと桜子のデートのこっそりついていくレイカの“見切れ演技”の様子が収められている。
＜Introduction＆Story＞ 本作は、京都を舞台に、何をするにも人より１秒早いハジメ（岡田）と１秒遅いレイカ（清原）の“消えた１日”を巡る物語。郵便局の窓口で働くハジメは、何をするにもとにかく 1 秒早い。記念写真では必ず目をつむり、漫才を見て笑うタイミングも人より早い。街中で路上ミュージシャン・桜子の歌声に惹かれて恋に落ちたハジメは花火大会デートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。“花火大会デート”が消えてしまった…!? 秘密を握るのは、毎日郵便局にやってくる、何でも 1 秒遅い大学 7 回生のレイカのようなのだが…。
＜Staff&Cast＞ 監督：山下敦弘／脚本：宮藤官九郎／岡田将生／清原果耶／福室莉音／片山友希／しみけん／笑福亭笑瓶／松本妃代／伊勢志摩 ／柊木陽太／加藤柚凪／朝井大智／山内圭哉／羽野晶紀／加藤雅也／荒川良々／主題歌：『P.S.』幾田りら／2023 年／日本／カラー／DCP／5.1ch／ヨーロピアンビスタ／119 分／製作：『１秒先の彼』製作委員会／制作プロダクション：マッチポイント／製作幹事・配給：ビターズ・エンド 公式サイト：https://bitters.co.jp/ichi-kare/
