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JUN 04, 2023 劇場公開作

哲学こそ身を守る武器!北アイルランド紛争の中、子供たちと校長の対話が胸を打つ『ぼくたちの哲学教室』公開中

「平和の壁」に分断された街、北アイルランド・ベルファスト。不安定で不透明な世界を生きる子どもたちとケヴィン校長の「対話」の授業を捉えたドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』が東京・ユーロスペースほかで公開中だ。

ケヴィン校長と生徒たち

<Introduction> 北アイルランド、ベルファストにあるホーリークロス男⼦⼩学校。ここでは「哲学」が主要科⽬になっている。エルヴィス・プレスリーを愛し、威厳と愛嬌を兼ね備えたケヴィン校⻑は⾔う。「どんな意⾒にも価値がある」と。彼の教えのもと、⼦どもたちは異なる⽴場の意⾒に⽿を傾けながら、⾃らの思考を整理し、⾔葉にしていく。授業に集中できない⼦や、喧嘩を繰り返す⼦には、先⽣たちが常に共感を⽰し、さりげなく対話を持ちかける。⾃らの内にある不安や怒り、衝動に気づき、コントロールすることが、⽣徒たちの⾝を守る何よりの武器となるとケヴィン校⻑は知っている。かつて暴⼒で問題解決を図ってきた後悔と挫折から、新たな憎しみの連鎖を⽣み出さないために、彼が導き出した1つの答えが哲学の授業なのだ。

北アイルランド紛争によりプロテスタントとカトリックの対⽴が⻑く続いたベルファストの街には「平和の壁」と呼ばれる分離壁が存在する。1998 年のベルファスト合意以降、⼤まかには平和が維持されているが、⼀部の武装化した組織が今なお存在し、若者の勧誘に余念がない。争いの記憶は薄れやすく、平和を維持するのは簡単ではない。その困難はケヴィン校⻑と⽣徒たちの対話の端々にも現れる。

宗教的、政治的対⽴の記憶と分断が残る街で、哲学的思考と対話による問題解決を探るケヴィン校⻑の⼤いなる挑戦を映画化したのは、アイルランドで最も有名なドキュメンタリー作家ナーサ・ニ・キアナンと、ベルファスト出⾝のデクラン・マッグラの⼆⼈。およそ 2 年に及ぶ撮影期間中にパンデミックが起こり、インターネット上のトラブルという新たな問題が表⾯化するなど、⼦どもをめぐる環境の変化も捉えている。ケヴィン校⻑と⽣徒たちによる微笑ましくも厳粛な対話がニコラ・フィリベールの『ぼくの好きな先⽣』を彷彿とさせ、国内外の映画祭で多くの賞を受賞した注⽬作、ぜひその目で、心で、価値ある授業を体感したほしい。

ピーター・バラカン氏(ブロードキャスター)コメント

ベルファストといえば、約 30 年にわたって内戦に近い状態が続いた街。あれから更に 20 年以上経ってもしこりが残る環境で育つ⼦供たちの⼼はなかなか穏やかになりにくいはずです。ケヴィン校⻑が⼩学⽣の男の⼦たちに施している極めて貴重な教育は次世代の感性に深い影響を及ぼすと思います。このような教え⽅は全世界で取り⼊れる価値が⼤いにあります。

<Staff&Cast> 監督:ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ/出演:ケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男⼦⼩学校の⼦どもたち/⽇本語字幕:吉⽥ひなこ/字幕監修:⻄⼭渓/後援:駐⽇アイルランド⼤使館、ブリティッシュ・カウンシル/推薦:カトリック中央協議会広報 /配給:doodler/配給宣伝協⼒:エスパース・サロウ/宣伝:リガード/2021/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス/英語/102 分/カラー/16:9/5.1ch/ドキュメンタリー 原題:Young Plato  公式サイト:youngplato.jp

© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin dʼoeil films, Zadig Productions,MMXXI

ドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』は2023 年 5 ⽉ 27 ⽇(⼟)よりユーロスペースほか全国順次公開中

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