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SEP 01, 2023 劇場公開作

シングルマザーの奮闘を杏が体現!映画『私たちの声』が映し出す日々の家事に“愛”がこぼれる

女性のエンパワーメントが叫ばれる現代、世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の7つの 物語を紡ぎ出した映画『私たちの声』が9月1日(金)より日本劇場公開がスタートした。

「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンとして掲げる 非営利映画製作会社<We Do It Together>協力のもと、そのメンバーを中心に、企画意図に賛同した多くのキ ャスト&スタッフたちが世界中から集結。実際の出来事から着想を得たエピソードから、物語仕立てのフィクション、 さらにはアニメーションまで、世界各地を舞台に感動的で力強い物語が描かれる。

©2022 ILBE SpA. All Rights Reserved.

各話の主人公たちは、強い決意と 勇気をもって人生の難局に立ち向かい、より強く、より自己認識を高め、スクリーン越しに観る者へ称賛を贈るよう な7つの珠玉のヒューマンドラマに仕上がっており、日本からは、唯 一無二の存在感が光る女優・と、『そこのみにて光輝く』(14)が国内外で高い評価を受けた呉美保監督が前作『きみは いい子』以来 8 年ぶりにメガホンをとり、『私の一週間』というタイトルの短編で日本の情緒あふれる家族の姿を描く。

©WOWOW

公開に先駆け一部解禁された本編映像では、杏演じるシングルマザーのユキと2 人の子供たち(姉・アヤと弟・トワ)の日常を切り取っており、育児と同時進行で家事と仕事に励む“日本のお母さん”の忙しい朝がサスペンスフルに展開する。どこにでもある日常のひとコマだが、通常の映画では、ガッツリとカットされてしまう“名もなき家事”が、むしろ重要なファクターとなって観客を釘付けにする。

街でよく、若いお母さんが髪振り乱して、泣き叫ぶ子供をだっこしながらイラ立つ場面を目撃するが、「子育ては大変だな」とか、「周りを気にする余裕ないよな」とか、「お母さんがんばれ!」とか、この映画を観るまでは実に浅はかで表層的な感情しか抱かなかったが、その家庭ごとに存在するめまぐるしい日常の積み重ねが、いや、そんなめまぐるしい日常の積み重ね“こそ”が、本当の“親子愛”を紡ぎ、そして深めていくんだなと、家事、子育てにほぼ参加しなかった筆者は思い知らされた。

©WOWOW

それにしても、杏の自然体すぎる母親っぷりはとても演技とは思えない。掃除、洗濯、料理から幼稚園の送り迎え、仕事に入る時のモードチェンジなど、彼女に沁みついている日常のありのままの姿を、たぶんそのまま持ち込んでいるのではないだろうか。ラスト、姉のアヤがお母さんに投げかける言葉に愛が涙となってこぼれ落ちた。これ、特に男性必見の映画かもしれない。

<日本版『私たちの一週間』Story> シングルマザーのユキ(杏)は、アヤとトワという 2 人の子どもたちを育てるために、毎日休みなく働く。ユキの朝はせわしなく始まる。朝食を作り、洗濯をし、掃除機をかけ、アヤを小学校へ送り出した後にトワを保育園へ送り届け、経営する弁当屋に。夕方に子どもたちを迎えに、習い事に連れて行く。帰宅すると夕食を作り、風呂、寝かしつけのあと、新しい弁当のメニューを考え、日が変わった頃に眠りにつくという多忙なルーティンを繰り返す。

<Staff&Cast> 監督:タラジ・P・ヘンソン、キャサリン・ハードウィック、ルシア・プエンソ、呉 美保、マリア・ソーレ・トニャッツィ、リーナ・ヤーダヴ 、ルチア・ブルゲローニ&シルヴィア・カロッビオ/出演:ジェニファー・ハドソン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、カーラ・デルヴィーニュ、エヴァ・ロンゴリア、、マルゲリータ・ブイ、ジャクリーン・フェルナンデス/2022 年/イタリア、インド、アメリカ、日本/英語、イタリア語、日本語、ヒンディー語/112 分/カラー/原題:Tell it like a woman/製作・企画・プロデュース:WOWOW/配給:ショウゲート  公式サイト:https://watashitachinokoe.jp/

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映画『私たちの声』は9月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

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