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FEB 25, 2023 インタビュー

『マッドマックス』監督、魔人と女性学者の寓話を描いた8年ぶり新作を語る

全世界を熱狂の渦に巻き込んだ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から8年。ジョージ・ミラー監督最新作『アラビアンナイト 三千年の願い』がいよいよ日本上陸!物語の舞台を灼熱の荒野からイスタンブールのホテルの一室へと一転させ、前作とはまったく異なる題材に挑戦した本作は、3000年もの間幽閉されていた孤独な魔人と現代の女性学者の「願い」をめぐる寓話を描く。主演はティルダ・スウィントンとイドリス・エルバが務め、メインスタッフには『~怒りのデス・ロード』の精鋭スタッフが再結集した。

8年ぶりの新作に挑んだジョージ・ミラー監督

そして今回、本作の公開を記念して、ジョージ・ミラー監督のインタビュー映像が到着した。質問は本作の映画化の経緯から、『~怒りのデス・ロード』と本作の共通点、主演を務めたティルダ・スウィントンイドリス・エルバの印象、そして本作のキーポイントとなる“物語”についてなど、ボリューム満載の全11問に及んだ。監督自身の口から本作への熱い思いが語られる貴重な映像となっている。

演出中のジョージ・ミラー監督

<Interview>

本作の原作はA・S・バイアットの「The Djinn in the Nightingale’s Eye」という短編小説。ミラー監督は昔に読んだその小説が長年心に残り、「ある日、映画化すべきだと思い立った」という。また、本作を作る上で最も大切にしたことが、「『~怒りのデス・ロード』のようなアプローチだった」と語る。ガイガーカウンターで放射線を探し当てるかのように、そこに「引き込まれるような、ダイナミックな物語展開があるか」を探す作業が、2つの作品に共通したアプローチだったと明かしている。 さらには、今回初めてタッグを組んだティルダ・スウィントンとイドリス・エルバについて言及する場面も。ミラー監督はティルダ・スウィントンのことを、「敬意を込めて、ティルダ様(Her Tildaness)と呼んでいる」と明かし、彼女と仕事をした監督たちの一員になれて光栄だと述べている。

イドリス・エルバ

ティルダ・スウィントン

イドリス・エルバに関しては、彼の俳優としての特徴は「カリスマ性」だと述べ、親しみやすい存在であると同時にミステリアスなところが彼の魅力だと語った。そして、まさにそれこそが本作の主人公である“魔人”の特徴でもあったとも明かしている。 また、「なぜ人は物語を語るのか?」という哲学的な問いにも、ミラー監督は言及した。物語や寓話には「真実」が込められており、子供に「哲学的なことや心理学的なことを伝える」ために物語という伝達方法があると語っている。そして、「踊るペンギンや喋るブタの映画制作でそれを学んだ」と、『ベイブ』や『ハッピー フィート』での経験が、今に繋がっていることを明かしてくれた。

<Story>

古今東西の物語や神話を研究するナラトロジー=物語論の専門家アリシア(ティルダ)は、講演のためトルコのイスタンブールを訪れた。バザールで美しいガラス瓶を買い、ホテルの部屋に戻ると、中から突然巨大な魔人〈ジン〉(イドリス)が現れた。そして瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば呪いが解けて自分も自由の身になれるのだ。だが物語の専門家アリシアは、その誘いに疑念を抱く。願い事の物語はどれも危険でハッピーエンドがないことを知っていたのだ。魔人は彼女の考えを変えさせようと、紀元前からの3000年に及ぶ自身の物語を語り始める。そしてアリシアは、魔人ト自らをも驚かせる“ある願いごと”をするのだった…。

<Staff&Cast>

監督・脚本・製作:ジョージ・ミラー 出演:イドリス・エルバ、ティルダ・スウィントン 2022年|豪・米合作|英語・トルコ語|カラー|スコープサイズ|5.1ch|108分|原題:Three Thousand Years of Longing|字幕翻訳:松浦美奈|PG12 | 公式サイト:https://www.3wishes.jp 

2月23日(木・祝) TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー

© 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.

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