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JUN 23, 2022 インタビュー

カンヌをはじめ世界の映画祭が絶賛した『アプローズ、アプローズ︕ 囚⼈たちの⼤舞台』(7/29公開)のエマニュエル・クールコル監督をインタビュー!

「私がつくりたいのは、⼈間や⼈間性を信じる映画」

<Interview>

2020年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション / ヨーロッパ映画祭最優秀コメディ作品賞受賞ほか、世界の映画賞を席巻。実話を基にした感動のヒューマンドラマ『アプローズ、アプローズ︕ 囚⼈たちの⼤舞台』がいよいよ7月29日(金)よりに日本劇場公開される。これに先立ち、本作のメガホンをとったエマニュエル・クールコル監督をインタビュー!その映像が本国フランスから到着した。 

クールコル監督は、バイプレイヤーとして俳優の実績を積む傍ら、フィリップ・リオレ監督との共同脚本作品『マドモワゼル』や『灯台守の恋』などで、繊細な⼼理描写を巧みに描写する筆致が⾼い評価を得ている。実話を元にした本作の製作のきっかけについて、「受刑者たちがベケットを演じるということ、そして結末に驚いた」と明かすクールコル監督。また実際に運営されている刑務所での撮影の苦労にも⾔及し、刑務所スタッフ全員と打ち合わせを重ねるほか、事前にキャストと刑務所を訪問したという。最後には「私がつくりたいのは、⼈間や⼈間性を信じる映画。私たちの時代ははすでに気が滅⼊るものですから。それでも⼈々に何か明るいものを⾒せたい」と改めて本作に込めた思いを語った(詳細は動画で!)

©️2020 – AGAT Films & Cie – Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms – Photo ©️Carole Bethuel

<エマニュエル・クールコル監督 プロフィール>

幼少期と思春期をアンジェで過ごした。アンジェのダヴィッド・アンジェ⾼校を卒業後、法律を学ぶ。 アンジェ⾳楽院で演劇に出会い、1981 年に ENSATT(Ecole de la RueBlanche)に⼊学。舞台俳優としてのキャリアは、ジャン=ルイ・タミン、ロジェ・プランション、ディディエ・ベ ザース、ロベール・オッセン、マリオン・ビエリーなどの監督の下で活動。2000 年以降は徐々に脚本を書くようになり、フィリップ・リオレ監督の『マドモワゼル』や『灯台守の恋』などの佳作で⾼い評価を受けた。

2012 年に初の短編映画『Géraldine je t’aime』(グレゴリー・ガデボア、ジュリー=マリー・パルマンティエ出演)で監督業に進出。2015 年にロマン・デュリス、グレゴリー・ガデボア、セリーヌ・サレットが出演する初の⻑編映画『アルゴンヌ戦の落としもの』を監督。本作はコロナ禍の中、2021 年 9 ⽉ 1 ⽇にフランス公開、初登場第⼆位のボックスオ フィスを記録した。2010 年にはフィリップ・リオレ監督作品『君を想って海をゆく』でセザール賞オリジナル脚本賞にノミネートされ、同年ジャック・プレヴェール脚本賞を受賞している。2020 年のカンヌ映画祭に選出された本作は、アングレーム・フランコフォン映画祭でヴァロワ・ デュ・パブリック賞(演技賞)を受賞。第 33 回ヨーロッパ映画賞で最優秀コメディ賞他、多くの賞を受賞している。

©️2020 – AGAT Films & Cie – Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms 

<Story>

新作から外された売れない俳優エチエンヌは、心機一転、塀の中の訳あり、癖ありの囚人たちに更生の一環としてサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を演目に舞台公演を実現させることを提案。彼の情熱は次第に囚人たち、刑務所の管理者たちの心を動かすこととなり、難関だった刑務所外での公演にこぎつける。彼らの芝居は観客やメディアから予想外の高評価を受け、再演に次ぐ再演を重ね、遂にはあの大劇場、パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く!果たして彼らの最終公演は観衆の歓喜の拍手の中で、感動のフィナーレを迎えることができるのだろうか?

日本劇場公開:2022年 7月29日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町/新宿ピカデリー  他にて全国縦断公開

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