巨匠スティーヴン・スピルバーグが“恐竜”に命をふきこみ、誰も観た事がなかったリアルでスリリングな映像体験に世界中の人々が心を躍らせ、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック』シリーズがついに完結。映画公開に先立ち、待ちわびている多くのファンにその魅力をお届けするため、6月13日、『ジュラシック』の魅力・凄さ・素晴らしさをテーマにした緊急シンポジウムが開催され、日本語吹替キャストと特別ゲストが登壇した。
クリス・プラット演じる恐竜と心を通わせる主人公オーウェン役の玉木宏は「シリーズは今回がフィナーレというのが信じがたいですが、頑張って演じさせていただきました」と挨拶。元<ジュラシック・ワールド>の運営責任者で、本作では全世界に解き放たれた恐竜の保護活動を行うヒロイン、ブライス・ダラス・ハワード演じるクレア役の木村佳乃、デワンダ・ワイズ演じる物語を大きく動かす新キャラクター、ケイラ役の伊藤沙莉も続いて挨拶し、最後にジャスティス・スミス演じる天才プログラマー、フランクリン役の満島真之介は「今作でフランクリンは CIA になったので、僕も今日は CIA から来た気分で来ました。本日はよろしくお願いいたします」と意気込みを語った。
緊急シンポジウム第1部は、本作のテーマでもある「人間と恐竜の共存」についての基調講演が行われ、恐竜の知識をエンターテインメントとして伝える、恐竜専門サイエンスコミュニケーターの恐竜くんが登場。また、『ジュラシック』シリーズのファン代表として映画大好き芸人・こがけんも一作目に登場するハロルドをイメージした衣装で登壇した。専門家として恐竜くんが自作のイラストも交えて、恐竜の世界についてプレゼンし、「百獣の王ライオンと比較して頭だけでも 2.5 倍の大きさがあり、噛みつく力がダントツで強いティラノサウルスの恐ろしさ」や「フレンドリーなイメージのある植物食恐竜の狂暴さ」などについて紹介。吹替キャスト陣へ本作のテーマでもある「人間と恐竜の共存」の可能性について尋ねると、玉木は「渋谷にあんなに大きな恐竜が居たら大変だし難しいとは思うのですが、居たらと考えるとワクワクします。」と共存を希望。
また、木村から「共存する道を探すにおいて、オーウェンのように恐竜を調教出来たり乗れたりすることが出来る可能性はありますか?」と聞かれた恐竜くんは「可能性は充分にあると思います。映画でもお馴染みのラプトルは鳥にすごく近い生き物なので、そこまで身体が大きくない危険度が低い恐竜であれば、時間をかけて敬意を持って接することが出来れば可能性はあります」と説明し、本シリーズで描かれているオーウェンとブルーのような関係を築ける可能性に言及した。
満島から「頭と身体の大きさと比べて、ティラノサウルスの手の短さが気になりました。実際にはどのぐらいの長さなんですか?」と問われると、ティラノサウルスは恐竜くんとほぼ手の長さが同じという衝撃事実を告白。さらに、本作のように巨大な恐竜に襲われた際、嗅覚が鋭いため息をひそめて隠れることはせず、小回りが効かない恐竜の動きに対して急旋回をしたり、足元に一か八かで逃げ込むのが良いという貴重な“豆知識”も披露した。
続いて、『ジュラシック』シリーズのファン代表として登場したこがけんが本シリーズの魅力を熱弁。「とにかく迫力のある映像を見ていただきたいです!しかし、それだけではなく本シリーズの一番の魅力は人間への痛烈なメッセージであるところだと思っていて、琥珀から DNA を抜き取った時にもそれぞれのスタンスが見えてくるのですが、そのエゴや正義、そして倫理観を丁寧に描いているところ本シリーズの魅力だと思います。また、大人の思惑や招いたトラブルのしわ寄せの全て子供が被害者になっている部分も見どころだと思います。全てのシリーズで一貫して親子の話が出てくるので、今回メイジ―の話がどのように幕を閉じるのか、子供の未来がどうなるのか一番の注目ポイントだと思います」という熱い分析コメントに、満島さんから思わず「お笑いの方ですよね?」というツッコみを受ける場面も。
世界中で累計 5000 億円以上もの興行収入を記録した大ヒットシリーズの最新作にして完結編となる本作。改めて長年 愛されるシリーズの集大成となる本作に出演した感想を聞かれると、玉木は「声を当てさせていただく前にもちろん映像を 拝見するのですが、迫力があるのですごく見入ってしまいました。特に恐竜とのバイクチェイスのシーンが凄く好きす」、木村は「私が演じるクレアは今作ではかなりお母さん的な存在になっています。一番変わったのではないかなと。前まではビジネ スウーマンとして高いヒールを履いて行動していたクレアから、母性が強い女性になっていたと思います。また、ローラ・ダーン、 ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニールといった一作目のキャストも出演していて、恐竜も豪華なのですがキャストも豪華で見ごた えがありました。」と回答。今回初参加となった伊藤は「すごく嬉しかったですし、光栄でした。昔から知っている作品のフィ ナーレへ参加させていただき、思い入れもあるので感激しました。ケイラはすごくかっこいい女性で、本作でもキーパーソンになるのでそのイメージや世界観を壊さないように気を付けて演じました」とコメントを寄せた。
アフレコという形で恐竜と共演してみての感想について質問が出ると、玉木は「可愛い時もあるし、怖い時もあるのですが、 日本で撮影している以上そういった体験はなかなかないので、ずっとワクワクしていました」、木村は「恐竜くんのお話で恐竜に対してのイメージが随分変わったのですが、個人的に恐竜の鋭い歯が怖くて、歯には菌があると思いますし共存は難し いのではないのかなと思います…。」と迫力満点に描かれた本作の恐竜に対しての恐怖心を告白するエピソードも。
話が盛り上がるなか、終了の時間が迫り最後に映画を楽しみに待っているファンへ見どころなどメッセージを聞かれると、満島は「3 才~5 才ぐらいの甥っ子が『ジュラシック・ワールド』シリーズにハマっていて、その姿を見ていると色んな世代に好かれる この映画が完結するという事に感慨深さを感じています。お客さんの気持ちで僕も映画館へ行って、様々な世代の人で席を 埋め尽くしているのを見るのがこの夏楽しみです」、伊藤は「長い歴史のある作品の壮大なフィナーレに携わることが出来て、大変光栄に思っています。撮っている時も興奮が収まらず、緊張や不安もありましたが、楽しかったという気持ちが強く、こ の壮大なスケールの作品を皆さんにも映画館で体験して欲しいです」、木村は「約 30 年続くシリーズのフィナーレを飾る に相応しい、豪華キャストが出演しています。是非劇場で見ていただけたらと思います」、そして最後に玉木は「フィナーレという のが信じがたいですが、フィナーレに相応しいアクション、そしてスリリングな作品になっています。アトラクションに乗っているよう な感覚で見ていただける作品になっているので、この夏ぜひ劇場へ足を運んでいただければと思います」とコメント。本作に対する熱も冷めやらぬ中、シンポジウムは幕を閉じた。
<Staff&Cast>
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニール、デワンダ・ワイズ、マムドゥ・アチー、B・D・ウォン、オマール・シー、イザベラ・サーモン、キャンベル・スコット、ジャスティス・スミス、スコット・ヘイズ、ディーチェン・ラックマン、ダニエラ・ピネダ / 監督:コリン・トレボロウ / 脚本:エミリー・カーマイケル、コリン・トレボロウ / キャラクター原案:マイケル・クライトン / ストーリー原案:デレク・コノリー、コリン・トレボロウ / 製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー / 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、アレクサンドラ・ダービーシャー、コリン・トレボロ
日本劇場公開:7月 29日 ( 金 ) より全 国 超 拡 大 ロ ー ド シ ョ ー