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JUL 30, 2024 インタビューおすすめ

ラウールの“本気”に共演者が団結!映画 『赤羽骨子のボディガード』 石川淳一監督、人気漫画実写化の舞台裏を語る

Snow Manのラウールが3年ぶりの映画単独主演を務めた究極の“守られ系”学園アクションエンタテインメント映画『赤羽骨子のボディガード』が、8月2日(金)より、いよいよ全国公開される。

石川淳一監督

丹月正光(にがつ・まさみつ)による大人気同名コミックス(講談社・週刊少年マガジンで絶賛連載中)を実写映画化したのは、抜群のコメディーセンスと緻密な人間ドラマに定評のある『エイプリルフールズ』『ミックス。』『変な家』の石川淳一監督。「原作のキャラクターに寄せながらも、演者一人ひとりの個性もなるべく引き出したかった」と語る石川監督に、漫画原作の難しさと醍醐味、役者=ラウールの魅力、ハードなアクションシーンなどについて話を聞いた。 

3年ぶりの映画単独主演のラウール

最強ボディガードが勢揃い

配信者・茶虎(あの)と交信するボディガードたち

<Story> 錚々児高校3年4組・威吹荒邦(いぶき・あらくに/ラウール)は、クラスメイトで幼馴染みの赤羽骨子(出口夏希)に100億円の懸賞金がかけられ、殺し屋から命を狙われていることを知る。彼に託された使命は、骨子に悟られることなく1年間守り抜き、無事に高校を卒業させること。だが、フタを開けてみれば、まさかのクラスメイト全員(奥平大兼、髙橋ひかるほか)が骨子のボディガード!忍び寄る殺し屋たちに応戦しながら、骨子の父で国家安全保障庁長官の尽宮正人(遠藤憲一)、骨子を敵視する実の姉・尽宮正親(土屋太鳳)もなんだかややこしく?加わって大騒動に発展する。

コワモテの役人(遠藤憲一)からボディガードを依頼される荒邦(ラウール)

大好きな赤羽骨子(出口夏希)を守る荒邦(ラウール)

●キャラに寄せながら演者の個性も生かしたい

傑作映画を次々と生み出している石川監督だが、もともとはテレビ界が主戦場。ドラマに目を転じると、「ふろがーる!」や「海月姫」「フラジャイル」など、これまで漫画を原作とした作品を数多く手掛けてきた。さぞ、実写映画化はお手のものと思いきや、「内容的に、映像化しやすい作品もあれば、映像化しにくい作品もあります。原作者の考え方もそれぞれ違うので、一括りで語ることはできません」と、その難しさを言葉に滲ませる。

荒邦役を魅力的に熱演したラウール

では、今回の『赤羽骨子のボディガード』の難易度はどうだったのか。「原作は現在も継続中なので、映画用のオリジナル・プロットを作り、脚本家の八津弘幸さん(「半沢直樹」「下町ロケット」など)にブラッシュアップをお願いしたのですが、さすがは名手。約2時間の枠の中で、原作のニュアンスを色濃く残しながら、それぞれのキャラが際立つような印象なセリフを入れ込んでいただいたので、『これは、キャストがハマれば絶対に面白い映画になる』と確信しました」と語る石川監督。原作者の丹月も、「実写では難しい表現をキャラクターの芯を捉えて作られた物語やアイデアに、目を通すたびに『ああ、僕の漫画でもこうすればよかった!』と羨ましくなります」と絶賛するほどだ。

頼もしいボディガードたち

そんな中、脚本の完成と並行して、威吹荒邦役がラウールに決まり、以降、出口夏希、奥平大兼、髙橋ひかるなどの若手実力派、さらに遠藤憲一や土屋太鳳などのベテラン勢も次々と決定。「演者の皆さんを原作のキャラクターにぐっと寄せながらも、それぞれの魅力、持ち味を存分に引き出すことに力を注いだ」という石川監督は、かなり手応えを感じている様子。「これだけの豪華メンバーを擁して実写化するとなると、いろいろと制限も出てきますし、スケジュールを合わせるのも大変でしたが、時間が限られる中、みんなで集中してやり切ることができました」

●ラウールの“本気”が共演者を一つに束ねた

『ハニーレモンソーダ』以来、3年ぶりの映画単独主演となるラウール。ヴィジュアルは決め決め、存在感は抜群…ただ、モデル、アーティストの印象が強いだけに、「どういうお芝居をされるのか想像がつかず、そこが一番不安だった」と明かす石川監督。ところが、出口、奥平、髙橋らと動きをつけた台本の読み合わせで、その不安は一蹴された。「いやぁ、驚きました。ラウールさんなりにイメージを膨らませ、威吹荒邦像を完璧に作り上げてきたんです。テンション感もちょうどよく、コミカルな演技も振り切ってやってくれる。ラウールさんの“本気”が共演者全員を一つにまとめたと言っても過言ではないでしょう」と、その背中で魅せる座長ぶりを称賛する。

敵対しながらも荒邦(ラウール)に結婚を迫る正親(土屋太鳳)

ダンスで鍛えた肉体でさすがのアクションを魅せるラウール

アクションに関しては、ダンスをしているだけに身体能力の高さは誰の目にも明らかだったが、今回はワイヤーもCGも一切使わない“ガチ”の闘いだったので、「危険を感じたらすぐにやめる」というスタンスで、限界に挑んだのだとか。「アクション監督は、『ファブル』『地獄の花園』などの富田稔さんにお願いしたんですが、さすがラウールさん。予想以上に動けるし、めちゃめちゃ絵になる」と感嘆。特に、土屋とのバトルは圧巻で、「恋心を告白する正親と戸惑う荒邦とのぶつかり合いは、本作最大の見どころかもしれない」と自信をのぞかせる。

「これまで見たことのないラウールさんの新たな魅力がたっぷり堪能できる」と強調する石川監督。この夏、スクリーン狭しと弾けまくる彼の勇姿をその目に焼きつけてほしい。

(取材・文・写真:坂田正樹)

<Staff & Cast>原作:丹月正光『赤羽骨子のボディガード』(講談社「週刊少年マガジン」連載)/主演:ラウール/出演:出口夏希、奥平大兼、髙橋ひかる、土屋太鳳、遠藤憲一/監督:石川淳一/脚本:八津弘幸/音楽:やまだ豊/製作:フジテレビジョン、松竹、講談社/配給:松竹/公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/akabanehonekomv/

©丹月正光/講談社 ©2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

映画『赤羽骨子のボディガード』は8月2日(金)より全国公開

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