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APR 20, 2024 インタビュー

エルヴィスが惚れた14歳少女の数奇な人生をどう伝えるか…『プリシア』ソフィア・コッポラ監督が語る挑戦の日々

現在、大ヒット公開中の映画『プリシラ』で、世紀のスーパースター=エルヴィス・プレスリーと恋に落ちた14歳の少女プリシラの半生を繊細かつドラマチックに描いたソフィア・コッポラ監督。プリシラ・プレスリーの回想録『私のエルヴィス』を読み、グレースランド(エルヴィスの大邸宅)での彼女の体験に心を動かされたというソフィア監督が、本作に込めた思い、こだわり抜いた演出法について語った。

ソフィア・コッポラ監督

『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)でアカデミー賞🄬脚本賞・ゴールデングローブ賞脚本賞、『SOMEWHERE』(2010)でベネチア国際映画祭金獅子賞、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(2017)でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞するなど、これまで数々の賞に輝き、ファッション・アイコンとしても世界で注目を浴びてきたソフィア監督。父親譲り(フランシス・コッポラ)の才能に恵まれた彼女が最新作に選んだのが、エルヴィスと恋に落ちた14歳の少女プリシラの魅惑と波乱の日々を描く映画『プリシラ』だ。

シャネルやヴァレンティノが彩る飛びきり甘美なシンデレラストーリーの中に、コッポラ監督がこれまで描き続けてきた人間の孤独や疎外感といったビターなエッセンスを潜ませた本作は、「ソフィア・コッポラ 最高傑作」Rolling Stone)、「First Loveの素晴らしさを描いてる」(Littie White Lies)など、本国アメリカで高い評価を受けて大ヒット。

日本でも女性層を中心に世代を問わず多くの観客が来場し、SNS上では「ソフィア・コッポラの真骨頂!」「孤独と痛みを伴う少女の成長物語。プリシラを演じるケイリー・スピーニーが素晴らしい」「小物や美術、音楽、ファッション含め、スクリーンに映し出される甘美な世界観。ソフィア監督らしい甘くて優しいけどほろ苦い映画」など、ソフィアの世界観に魅了された観客から絶賛の声があがり、大きな反響を呼んでいる。

<Interview> 「プリシラの人生を凝縮してどのように伝えるか、非常に興味深い挑戦だった」と語るソフィア監督。「14歳の頃から成長していく過程が、本人の目にどう映っていたのか。彼女自身の視点から創造的な方法で捉えたかった」と明かし、そのため「グレースランドに来てから去るまでの期間を中心に展開させていった」と言う。

撮影の合間に主演の二人とソフィア監督

そして、「彼女の人生は、ある意味、数奇であると同時に、女性なら誰もが経験するような普遍的な面も多い。初めてのキスや子供を産んで母親になるというようにね。エルヴィスがツアーに出ると、子供と家に残されるという孤独も。彼女のそういった人間的な側面や関係の浮き沈みをリアルに描きたかった」と思いを語る。

また、ソフィア監督作品の特徴である女性的な色使いが、本作においてもメイクやネイル、調度品などに反映されているという指摘については、「世界観の構築は私にとって非常に重要」としたうえで、「60年代のメンフィスといえば、毛足の長いラグを思い浮かべる。ラッキーなことに写真や映像が豊富に残っている。当時の色使いは今とは違うから当時の色彩で再現するのは楽しい。あの時代に観客を引き込みたい」と笑顔で解説。

さらに「50年代~60年代にかけてのプリシラの変化や(彼女が暮らしていた)暗いドイツとの対比も表現したかった」と話し、「グレースランドは色鮮やかで、魔法の国のように見える。人生の新たな章の始まりに、新たなスタイルを見出していくの」と、目を輝かせていた。

<Story> 14歳のプリシラ(ケイリ-)は、世界が憧れるスーパースター、エルヴィス(ジェイコブ・エロルディ)と出会い、恋に落ちる。彼のスペシャルな存在になるという夢のような現実が目の前に…。やがて彼女は、両親の反対を押し切って、大邸宅でエルヴィス一緒に暮らし始める。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることが彼女のすべてだったが…。

<Staff&Cast> 監督・脚本:ソフィア・コッポラ /出演:ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ/原題:PRISCILLA/2023/113分/アメリカ・イタリア/ビスタ/5.1chデジタル/字幕翻訳:アンゼたかし/映倫:PG12/配給:ギャガ/公式サイト:https://gaga.ne.jp/priscilla/

109シネマズプレミアム新宿×スターチャンネル 連動企画ソフィア・コッポラ監督代表作品 スペシャル上映決定

この度、『ロスト・イン・トランスレーション』(日本公開20周年)&『ヴァージン・スーサイズ』(製作25周年)アニヴァーサリーとして、35mmフィルムでのスペシャル上映が決定! 上映期間は6月21日(金)からの1週間限定にて どうぞお見逃しなく。

【詳細】劇場:109シネマズプレミアム新宿/期間:6月21日(金)~6月27日(木) 1週間限定/上映作品:『ロスト・イン・トランスレーション』、『ヴァージン・スーサイズ』/劇場上映・詳細: https://109cinemas.net/premiumshinjuku/#schedule/【放送・配信:詳細】https://www.star-ch.jp/news/detail/615/

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映画『プリシラ』は4月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開中

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