日本をはじめ世界各地で幾度となく上演され、映画化・ミュージカル化されている稀代の名作『シラノ・ド・ベルジュラック』。いつの時代も人々が共感し、感動の涙を誘い、愛され続けている不朽の物語を『プライドと偏見』(2005)、『つぐない』(2007)の名匠ジョー・ライト監督が壮大なスケールで再構築し、豪華スタッフ&キャストと共に完成させたミュージカル映画『シラノ』がついに公開の日(2/25)を迎えた。
今回到着したのは、主要キャストたちや監督らが登場し、本作の舞台裏を紐解いた特別映像。三角関係の純愛を描いたエドモン・ロスタンの戯曲を、本作の脚本家でもあるエリカ・シュミットが全く新しい設定でミュージカル化した舞台を鑑賞したジョー・ライト監督は、「愛されるに値する想いとは何かを描いたストーリーに心を打たれた」と当時の心情を明かしている。
また、自身の外見に自信が持ててない主人公・シラノがロクサーヌへの恋心を忍ばせながらも、彼女が恋をしている青年クリスチャンに代わって恋文を代筆するストーリーについて、「現代でも同じことが起きている。シラノは虚構に逃げ、別人になりすます」と、シラノを演じたピーター・ディンクレイジはSNSが主流となっている現代にも通ずる部分であることを言及しており、クリスチャンを演じたケルヴィン・ハリソン・Jr.も「本当の気持ちを伝えられない不器用さは、現代人と同じだ。」とコメントしている。
そして音楽には、舞台から引き続き、グラミー賞を獲得した経験も持つザ・ナショナルが担当しており、現代的でより一体感を与えた楽曲に作者のエリカも「音楽が作品の鼓動となり歌詞が豊かさを与えている。美しいわ!」と称賛。最後にジョー・ライト監督は、「観終えた後、愛する人に愛を伝えようと思ってもらえたら本望だ」と締めくくり、シラノ・ロクサーヌ・クリスチャンの3人が織りなす愛の行く末が新設定ではどのように描かれるのか…想像を煽り締めくくっている。
公式HP:cyrano-movie.jp
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