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SEP 13, 2024 おすすめメイキング

大ヒット公開中『エイリアン:ロムルス』CGに頼らない“本物”の恐怖とスリルを生み出す秘密に迫るメイキング映像公開!

『エイリアン』シリーズ待望の最新作『エイリアン:ロムルス』がついに(9/6)日本公開され、週末映画ランキングで洋画No.1大ヒットを記録。期待に違わぬ出来栄えにSNSやレビューサイトでも、「エイリアンの新たなる傑作!」「評判通りの面白さと怖さ、一作目へのリスペクトを感じる素晴らしい最新作!」「マジでシリーズ過去1怖かった!気づいたら息を止めていた…」「エイリアン愛を感じて震る、クリーチャーの質感が妙にリアルでヤバい」「まさしくエイリアンの続編。当時のセットの質感が再現されてて。まさに観たかったエイリアンの映画」など、好評価の感想が多く見られる。

Xenomorph in 20th Century Studios’ ALIEN: ROMULUS. Photo courtesy of 20th Century Studios. © 2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

思えば公開直前イベントで、歌手の研ナオコがフルメイクアップを施し、エイリアンの最終形態として登場した時は、その完成度の高さに、「いかん、面白過ぎて映画が霞んでしまうじゃないか」と思ったものだが、そんな心配を吹き飛ばすくらい本編はレベチで凄まじかった。応戦しながらも逃げて逃げて逃げまくる展開、クリーチャーや宇宙船などCGに頼ら切らぬ実体感のある視覚効果…まさに最恐SFホラー『エイリアン』の原点に立ち返ったような作品だ。

Xenomorph in 20th Century Studios’ ALIEN: ROMULUS. Photo courtesy of 20th Century Studios. © 2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

全ては、リドリー・スコット監督が生み出したシリーズの原点『エイリアン』(1979)を心から愛するフェデ・アルバレス監督(『死霊のはらわた』『ドント・ブリーズ』)のプレゼンテーションから始まった本作。プロデューサーを務めたリドリーも感服したというその企画は、独自の視点がキーとなっている。フェデ監督いわく、『エイリアン2』の削除されたシーンに、あのコロニーで子どもたちが労働者に交じって走りまわっているシーンがあったそうだが、「そこで育ったティーンエイジャーはその後どうなったのか」「20代前半になった彼らは何と直面しているのか」…と思いを巡らせたことが本作のスタートになり、そこにひねりを加えながらあの脚本が完成したという

(L-R): Xenomorph and Cailee Spaeny as Rain Carradine in 20th Century Studios’ ALIEN: ROMULUS. Photo courtesy of 20th Century Studios. © 2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

フェデ監督と脚本家のロド・サヤゲスが書いたオリジナル・ストーリーの時代設定は、『エイリアン』第1作の約20年後で、『エイリアン2』での攻防の37年前。滅亡の危機に瀕した惑星を去るために、コロニーの若者たちが脱出に必要なテクノロジーを探しに廃墟の宇宙ステーションに侵入したことから、宇宙最恐の生命体を目覚めさせてしまうのだ。主人公・レインを演じるのは、『プリシラ』でプレスリーと恋に落ちたケイリー・スピーニー(あの二の腕の太さは肉体改造したに違いない)。シガニー・ウィーバーが演じた逞しいリプリーとはまた違う(キュートだけれど芯の強さを持った等身大の)キャラクターを作り上げ、コローニの仲間たち、そして弟分のアンドロイド・アンディらと共闘しながら、生き残る道筋を模索する姿が観る者の心を鷲掴みにする。

ケイリー・スピーニー Cailee Spaeny as Rain Carradine in 20th Century Studios’ ALIEN: ROMULUS. Photo courtesy of 20th Century Studios. © 2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

<Making> 今回解禁となった映像は、『エイリアン』シリーズの目玉ともいえるクリーチャーの数々や、舞台となる宇宙船内の緻密なセットでの撮影風景を収めたメイキング映像。製作のリドリー・スコット、フェデ・アルバレス監督の元に集まったのは、『エイリアン2』の頃から、エイリアンの造形のデザインに携わってきたレジェンド・スタッフたち。彼らは、エイリアンを最新技術を用いたオールCGではなく、あえてアニマトロニクスというロボット技術を使い、その生々しい動きを表現。今にも動き出しそうな肌の質感や、不気味なテカリなど、細かなところまで手を加えている。今回の映像には、人間と同じようにスムーズにしゃがむ動作をして見せる、リアルなエイリアン最終形態の姿や、クモのような足を素早く動かすエイリアン第2形態の様子など、彼らの技術の粋を集めた渾身のクリーチャーを見ることができる。

フェデ・アルバレス監督 Director Fede Álvarez on the set of 20th Century Studios’ ALIEN: ROMULUS. Photo by Murray Close. © 2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

“エイリアン”愛がとことん注ぎ込まれた巨大なセットは、『エイリアン』1作目のその後の物語、という時代設定も反映されたデザインが施されている。本作企画が動き始めた初期段階から、実際のセットを作っての撮影にこだわっていたというフェデ監督。その結果、作り上げられた宇宙ステーションのセットは、その規模もすさまじいものだったという。プロダクション・デザインを務めたネイマン・マーシャルは、本作のセットについて「必要に応じて360度どこを向いても撮影できるセットになっています。ここまで自由に撮れるようにするという発想をフェデはとても気に入っていました。つまりは、皆さんがスクリーン上で目にするものは半端じゃないってことですよ」と、その力の入れようを表現。さらに、「通気口から光が漏れ入ったり、セットにある備品から特殊効果の煙が出てきたり。それに、どのボタンのスイッチも実際に使えて点滅しますし、モニターも全て本物で、その場で操作していますよ」と、その一切妥協のない徹底した作り込みについて語っている。観客をエイリアンの恐怖へと引きずりこむその世界観にぜひ注目してほしい。

■研ナオコ版エイリアン(公開直前イベントより)

<Staff & Cast> 監督:フェデ・アルバレス/製作:リドリー・スコット/出演:ケイリー・スピーニー(『パシフィック・リム:アップライジング』『プリシラ』)、デヴィッド・ジョンソン(『ライ・レーン』)、アーチー・ルノー(「暗黒と神秘の骨」)、イザベラ・メルセード(『マダム・ウェブ』)/原題:Alien: Romulus /全米公開:2024年8月16日/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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