世界中の映画ファンから愛され、ジャッキー・チェン、トム・クルーズら俳優陣からもリスペクトされたアクション映画界のレジェンド、ジャン=ポール・ベルモンドが、昨年9月6日、惜しまれつつもその生涯を閉じた(享年88歳)。あれから1年、コロナ禍にもかかわらずスマッシュヒットを続ける大好評企画第3弾『ジャン=ポール・ベルモンド傑作選3』が始動!2022年9月2日より新宿武蔵野館はじめ全国5か所で劇場公開がスタートした。今回でシリーズファイナルとなるだけに、これは絶対に見逃せない。
なお、命日の9月6日には、新宿武蔵野館にて、傑作選上映作品の新字幕を数多く(20作品中9本)担当された松浦美奈氏と、長年交渉を続け傑作選を実現させた配給プロデューサーの江戸木純氏による“ベルモンド映画”と“ベルモンド愛”をめぐるトークイベントが行われ、同館には、ベルモンド・ディスプレイ前に献花台を設置。希望者の方に折り紙で折っていただいた花が飾られている。
【上映作品】※全作品、完全新訳日本語字幕版。
●『華麗なる大泥棒』 LE CASSE (1971年/仏・伊 合作映画/125分)ベルモンド総選挙第3位
監督:アンリ・ヴェルヌイユ 音楽:エンニオ・モリコーネ 共演:オマー・シャリフ、ロベール・オッセン
ギリシア・アテネを舞台に繰り広げられるエメラルド争奪戦!ジャッキー映画の原点にして、まさに実写版「ルパン三世」ともいうべきベルモンド・アクションの決定版。 これまでビデオ化、TV放映されてきた英語版より11分長い“フランス語オリジナル完全版”を上映。未ソフト化(フランス語完全版)、HDリマスター版による51年ぶりの劇場公開
●『ラ・スクムーン』 LA SCOUMOUNE (1972年/仏・伊 合作映画/106分)ベルモンド総選挙第10位
原作・脚本・監督:ジョゼ・ジョヴァンニ 音楽:フランソワ・ド・ルーベ 共演:クラウディア・カルディナーレ、ミシェル・コンスタンタン
『勝負をつけろ』から11年、巨匠ジョヴァンニが自作『ひとり狼』を自らリメイクしたノワールの最高傑作。死神と呼ばれた男の壮絶な生きざまを描く。未ブルーレイ化、HDリマスター版による49年ぶりの劇場公開
●『勝負をつけろ』 UN NOMMÉ LA ROCCA (1961年/仏・西独 合作映画/106分)
監督:ジャン・ベッケル 原作:ジョゼ・ジョヴァンニ 共演:クリスチーネ・カウフマン、ミシェル・コンスタンタン
若干28歳のベルモンドがクールに演じた伝説のギャングの愛と友情。ジャン・ベッケル監督が初めてメガホンを取った『ひとり狼』初映画化にしてフレンチ・フィルム・ノワールの最高傑作。未DVD&ブルーレイ化、HDリマスター版による60年ぶりの劇場公開
●『冬の猿』 UN SINGE EN HIVER (1962年/仏映画/104分)
監督:アンリ・ヴェルヌイユ 音楽:ミシェル・マーニュ 共演:ジャン・ギャバン
冬のノルマンディを舞台に、迷える男たちが人生最大の花火をあげる哀愁の感動作。ジャン・ギャバン&ベルモンドが最高の演技で魅せる愛すべき酔っ払いたちの挽歌。未ブルーレイ化、4Kリマスター版による26年ぶりの劇場公開
●『薔薇のスタビスキー』 STAVISKY… (1974年/仏・伊 合作映画/117分)
監督:アラン・レネ 音楽:スティーヴン・ソンドハイム 共演:シャルル・ボワイエ、アニー・デュプレー
野望とロマンに生きた謎の実業家スタビスキーの実像とは…?フランスを震撼させた実話を名匠アラン・レネが華麗に描く傑作犯罪サスペンス。HDリマスター版による47年ぶりの劇場公開
●『ベルモンドの怪盗二十面相』 L’INCORRIGIBLE (1975年/仏映画/100分)
監督:フィリップ・ド・ブロカ 音楽:ジョルジュ・ドルリュー 共演:ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
ベルモンドが稀代の詐欺師をダイナミックに演じ、口八丁手八丁で無責任に暴走する“陽気なベルモンド映画”の究極作。 日本初公開以来、VHSにもなったことがない幻の1本。国内未ソフト化、HDリマスター版による46年ぶりの劇場公開
●『パリ警視J』 LE MARGINAL (1983年/仏映画/102分)
監督:ジャック・ドレー 音楽:エンニオ・モリコーネ 共演:ヘンリー・シルヴァ
ベルモンド式スタント&アクションのすべてを網羅したポリス・アクションの集大成。フランスでオープニング興行新記録樹立、1983年フランス興行成績第3位、ベルモンド後期最大のヒット作品にして最後のハード・アクション。未ブルーレイ化 、HDリマスター版による37年ぶりの劇場公開。
■提供:キングレコード ■配給・宣伝:エデン
日本劇場公開:2022年9月2日(金)より新宿武蔵野館、テアトル梅田、名演小劇場ほか全国順次公開中