TOP  >  バックヤードコム激推し映画  >  本サイト激推し映画『サブスタンス』アカデミー賞®メイクアップ&ヘアスタイリング賞!デミ・ムーアがえぐり出す美と若さへの異常な執着心
MAR 06, 2025 おすすめ劇場公開作

本サイト激推し映画『サブスタンス』アカデミー賞®メイクアップ&ヘアスタイリング賞!デミ・ムーアがえぐり出す美と若さへの異常な執着心

美と若さに執着するベテラン女優を怪演したデミ・ムーア

最新主演作『サブスタンス』で、美と若さへの異常なまでの執着を圧倒的怪演で見せつけ、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル、コメディ部門)受賞、初のアカデミー賞®主演女優賞にもノミネートされたデミ・ムーア。惜しくもオスカーは『ANORA アノーラ』の新星マイキー・マディソンに奪われてしまったが、デミを母体とした特殊メイクでメイクアップ&ヘアスタイリング賞を見事した。

特殊メイクを施すデミ

思えば…日本経済はバブルに向かって浮かれモード、ハードの普及とともにレンタルビデオも文化として定着し始め、映画館とよいバランスを保っていた1980年代。ハリウッドでは『アウトサイダー』(1983)を皮切りにブラッドパックと呼ばれた若者たちが青春映画を席巻していた。ちょうど社会人としてキャリアをスタートした筆者が、自由奔放だった学生時代が忘れられず、『セント・エルモス・ファイヤー』や『ブレックファースト・クラブ』『フェリスはある朝突然に』『ファンダンゴ』等々…ハリウッド産の能天気な(失礼!)青春映画をとにかく観まくり、過酷な社会人1年生の精神安定剤にしていた頃だ。

心も肉体もさらけ出した62歳のデミ

その有能な若者たちの群れの中で、独特の輝きを放っていたのがデミ・ムーア。ちょっと危なっかしいけれど、どこか愛らしいハスキーヴォイスの女の子。1980年代、『セント・エルモス・ファイヤー』『きのうぼ夜は…』で助走をつけ、1990年代に入ると、『ゴースト ニューヨークの幻』(1990)で一世を風靡し、以降、『ア・フュー・グッドメン』(1992)『ディスクロージャー』(1994)『G.I.ジェーン』(1997)と立て続けにヒット作に出演。と同時に、ゴールデンラズベリー賞の常連になるなど演技の面ではなかなか評価を勝ち取ることができず、「ポップコーン女優」と揶揄される時期もあった。

いつしか映画よりもゴシップ誌を賑わすようになったデミだが、45年以上のキャリアの積み上げは無駄ではなかった。すべてをさらけ出す強い意志で臨んだ本作で、長い長いブランクの末の起死回生、自身のキャリアを塗り替えるほどの怪演を見せ、その底力をスクリーンに叩きつけた。美と若さへの恐ろしいまでの執着心…まるでデミの立ち位置を逆手にとったようなベテラン女優・エリザベスが引き起こす“モンスター級”のトラブルが、観客を驚愕させ、度肝を抜く!心してご覧あれ。

<Story> 50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。だが、治療薬を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体“スー(マーガレット・クアリー)が、エリザベスの中から現れる。若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスーだが、一つの心をシェアするふたりには「一週間ごとに入れ替わらなければならない」という絶対的なルールがあった。やがて、スーがそのルールを破りはじめ、全てのバランスが崩れ始める…。

<Staff & Cast> 監督・脚本:コラリー・ファルジャ/出演:デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クエイド/アメリカ/142分/R-15+/配給:ギャガ/公式サイト:https://gaga.ne.jp/substance/

©The Match Factory   

映画『サブスタンス』は5月16日(金)より全国公開

バックヤード・コムとは

エンタメの裏側を学ぶ
ライブ・ラーニング・サイト

SNSアカウントをフォロー

TOP  >  バックヤードコム激推し映画  >  本サイト激推し映画『サブスタンス』アカデミー賞®メイクアップ&ヘアスタイリング賞!デミ・ムーアがえぐり出す美と若さへの異常な執着心