第76回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドール受賞をはじめ、本年度映画賞レース:80受賞&226ノミネート!世界が絶賛する傑作心理ミステリー『落下の解剖学』(大ヒット公開中)が第96回アカデミー賞®脚本賞(ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ監督)を受賞した。
<News> 本国フランスでも、昨年公開以降、未だ人気は衰えず、ついに170万人の動員を突破。日本でも、「予想を超えて凄いところへ行った傑作」「息詰まるやり取りの連続で見ごたえがすごい」など、鑑賞後の絶賛の声がSNS上で相次ぎ、公開初日から満席回が続出している。
監督と脚本と務めたジュスティーヌ・トリエは、先日行われたゴールデン・グローブ賞で脚本賞と非英語作品賞の2部門を獲得、本年度映画賞レースの台風の目になっていたが、本丸ではある第96回アカデミー賞®では見事脚本賞を受賞!以下、共同脚本を手掛けたトリエ監督と私生活でもパートナーであるアルチュール・アラリのスピーチ全文を紹介する。
◉ジュスティーヌ・トリエ監督
「ありがとうございます。これで中年の危機を乗り越えられそうです。今年はクレイジーな年です。私たちが前から始めたかったことが、今夜少しずつ動き出します。脚本を書いていた時はロックダウン下で、私たちは2人の子供と一緒に家にいて彼らにアニメの『ONE PIECE』を見せていました。仕事とおむつの間に境界線なんてありませんでした。
◉アルチュール・アラリ
キャストにも感謝を伝えさせてください。ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ、現場で演じてくれたことに感謝します。あなたたちが現場で脚本を完成させてくれた。それって脚本家や監督にとって最高のことです。本当にありがとうございます。大変光栄です。
<Synopsis> 人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー/『関心領域』にも出演)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ〈真実〉が現れるが――。
<最高賞>パルムドールを受賞したカンヌ国際映画祭で審査員長を務めた奇才リューベン・オストルンド監督から、「強烈な体験だった」と破格の称賛を獲得したほか、ゴッサム賞、ナショナル・ボード・オブ・レヴューなど名だたる映画賞を続々と受賞。「本年度映画賞最注目」と名高い本作は、真実が揺らめく傑作ヒューマンミステリーだ。
<Staff&Cast> 監督:ジュスティーヌ・トリエ/脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ/出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ/配給:ギャガ/原題:Anatomie d’une chute|2023年|フランス|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|152分|字幕翻訳:松崎広幸|G|公式HP:gaga.ne.jp/anatomy
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