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JUN 05, 2023 劇場公開作

暴力疑惑の担任に詰め寄る母!カンヌ脚本賞受賞の映画『怪物』衝撃の“棒読み謝罪”シーン解禁

第76回カンヌ国際映画祭脚本賞(坂元裕二)、独立賞のクィア・パルム賞の2冠に輝いた是枝裕和監督最新作『怪物』。いったい“怪物”とは何か。親、教師、そして生徒…登場人物それぞれの視線を通した“怪物”探しの果てに、私たちは何を目撃するのか。6月2日(金)より公開され、心揺さぶられる圧巻のヒューマンドラマとして大反響を呼んでいるが、このたび、息子の湊(黒川想矢)が担任教師の保利(永山瑛太)から暴力を受けていることを疑ったシング ルマザーの早織(安藤サクラ)が、学校へ説明を求めに行くシーンが解禁された。

詰め寄る母・早織(安藤サクラ) © 2023「怪物」製作委員会

校長室に案内された早織の前にぞろぞろと教師陣が入室。校長の伏見(田中裕子)が担任教師の保利から謝罪をすると切り出し、保利が座ったままか細い声で「えー…」と話し始 めると隣に座っていた教頭の正(角田晃広)がすかさず「立って」と指摘する。保利は立ち上がりボソボソとしたぎこちな い口調かつ、釈然としない態度で謝罪を述べ始め、早織に頭を下げる。すると周りの教師陣もタイミングを見計らったかのように一同に立ち上がり、保利と共に頭を下げて謝罪。

あまりにもその場しのぎの様子が見て取れる学校側の対応に早織 は不信感を露わにするも、校長は「指導が適切に伝わらなかったものと考えております」と回答。早織は校長との対話を諦め、当事者の保利を問い詰めるが、目を見て真摯に問いかける早織に対し、保利は俯いたままティッシュを取り出し鼻を嚙み始める。そんな中、校長はまるで心がこもっていない弁明を繰り返すのであった。シリアスな場面でありながら、役者陣の不自然な言動やしぐさが滑稽でさえ感じられる坂元裕二ならではのエッセンスが散りばめられた一幕である。

棒読み謝罪する担任・保利(永山瑛太) © 2023「怪物」製作委員会

また、坂元裕二の脚本の執筆と登場人物のキャスティングは平行して行われた。配役が決定することによって、坂元による脚本のキャラクターが膨らみ、物語がますますクリアになっていく過程を目の当たりにした是枝裕和監督は「こうやって坂元 さんは本を固めていくんだな」と感心したといい、また自身の脚本と坂元による今回の脚本の違いについて「今回は構造 も含めて、非常にしっかりとした物語ですよね。僕が普段書くものは“スライス・オブ・ライフ”なんです。日常を切り取り、 描写して、その前後を想像させるようなものが多いから、それはたぶん物語ではない。今回も描写の力で持たせているシ ーンは多少あるけど、基本的に言えば劇映画だと思います。物語のラインが非常に強くて、太いんじゃないでしょうか」と考えを明かしている。

物語の舞台は、大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きた。それは、よくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に大人や社会、メディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消す…。

本作は、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝監督と、『花束みたいな恋をした』「大豆田とわ子と三人の元夫」などで圧倒的な人気を博す脚本家・坂元裕二、そして音楽には、『ラストエンペラー』で日本人初となるアカデミー賞🄬作曲賞を受賞し、『レヴェナント:蘇えりし者』や『怒り』など国内外を問わず第一線で活躍した坂本龍一という、映画史上、最も心を躍らせ揺さぶる奇跡のコラボレーションで紡がれる感動作。

© 2023「怪物」製作委員会

<スタッフ&キャスト> 出演:安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子/監督・編集:是枝裕和/脚本:坂元裕二/音楽:坂本龍一/企画・プロデュース:川村元気、山田兼司/製作:東宝、ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.、分福/配給:配給:東宝 、ギャガ  公式サイト:https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/

映画『怪物』は6月2日(金)より全国公開中

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