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MAR 31, 2023 イベント

生きづらさを感じる女性たちへ!4人の女性監督によるオムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』公開決定

なぜ女性が映画を撮るのか? なぜ女性の職業監督は少ないのか?女性が映画を撮るのはただの遊びなのか?日本映画は性暴力の巣窟なのか? そう問われた時、「私たちは果たして存在するのか?」…女性として映画を撮り続けてきた彼女たちは考えた。まずは私たちがここに存在することを観て欲しい…つまり、「女性たちの自由と解放を目撃せよ!」と。そんな熱いメッセージを込めて4人の女性監督が制作したオムニバス映画『人形たち~Dear Dolls短編映画『Bird Woman』が、2023年4月8日(土)より池袋シネマ・ロサにて1週間、さらに4月15日(土)より大阪シアターセブンにて公開されることが決定した。

「私たちは、まだ、人間になってない」…オムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』は、人形をモチーフに、生きづらさを感じている女性たちの思いを描いた物語。「対立よりも和をもって、この世界をより良くしたい」という4人の女性監督の意志のもと、重いテーマを扱いながらもコミカルな味わいが光り、観終わった後には希望を感じる作品にそれぞれ仕上がっている。以下、本企画に情熱を注いだ監督と作品を紹介する。

海上ミサコ監督作品『怒れる人形』

上司から受けているハラスメントに苦しむ姉サラサ。妹ナズナは怒り、姉がくれた人形「カウボーイのケンジ」になりきり、上司に復讐すべく投げ縄の特訓をする。そんなナズナの目の前に現れたのは…。

作品概要:2021年に初長編映画『夢幻紳士 人形地獄』(原作:高橋葉介)を全国 15都市で公開し、原作ファンからも熱烈な支持を得た海上ミサコ監督作品は『怒れる人形』。『夢幻紳士 人形地獄』から、皆木正純(みなきま さずみ)が出演。紀那きりこ(きな きりこ)がハラスメントに立ち向かう姉役を好演。

海上ミサコ(うなかみ みさこ/脚本・編集・監督:千葉県出身。武蔵野美術大学在学中より、インディペンデント映画の制作を開始。代表作『BEACH WALKER 』『エラヤッチャよいっ!』『ショコラ記憶珠』『探偵事務所5・グッバイマザー』。2021年公開の初長編映画『夢幻紳士 人形地獄」』は20年以上温めた企画をクラウドファンディングで資金の一部を募り実現。全国15都市で公開され、原作ファンや観客から反響を呼んだ。

◆大原とき緒監督作品『Doll Woman』

人形と暮らす女が、人形と暮らす男と出会う。荒んだ時代のガール・ミーツ・ボーイ。

作品概要:2021年に製作し、韓国を始め世界の映画祭で女性たちか ら熱烈なラブコールを受けている短編映画『Bird Woman』を監督した大原とき緒の呼びかけで完成。 『ラヂオの 時間』(監督:三谷幸喜)で日本アカデミー賞優秀撮影賞 を受賞した髙間賢治を撮影監督に迎え、映画監督でもある廣末哲万(ひろすえ ひろまさ)が快演。

大原とき緒(おおはら ときお/監督・主演):映画作家・プロデューサー・俳優。NPO法人独立映画鍋理事。女性の社会的な物語に寄り添い、インディペンデントの映画作家として活動中。女性が行きたいところへ行って、見たいものを見て、好きなものを好きと言える世界を願って映画を創っている。2018年西日本豪雨災害支援の為の寄付シアターDonation Theater発起人のひとり。監督作品『早乙女』長編映画『ナゴシノハラエ』。

◆西川文恵監督作品『JOMON-わたしのヴィーナス』

将来に悩む11歳の女の子ちひろは、田んぼで手のひらサイズの古代の女性像を見つける。女性像は女に化身し踊り始め、古代の女性の生き様を表現。ちひろはその姿に生きる道標を見つける。

作品概要:長編映画『あぜみちジャンピンッ!』を全国公開した西川文恵監督作品『JOMON-わたしのヴィーナス』は、現代音楽&エレクトロミュー ジックを中心に国内外からも高い評価を受けている作曲家、一ノ瀬響 が音楽を担当。ナレーションはブレイク・クロフォード、ダンサーの鈴木美奈子が古代の女神を演じる。

西川文恵(にしかわ ふみえ/監督・脚本):London college of printing卒業。脚本/撮影を務めた卒業制作作品『While you sleep』が第59回ベネチア国際映画祭で上映。2011年、監督作である長編劇場映画『あぜみちジャンピンッ!』を国内公開。シカゴ国際児童映画祭を含む海外・国内映画祭にて上映・受賞多数。2023年、短編映画「The Left Hand Dreams」を監督(映画祭応募、公開予定)。

◆吉村元希監督作品『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景』

オンナのカタチ、について考える。女らしさとは何か。女性であることとはどういうことか。現実と虚構の間を行き来しながら、監督本人の過去を現在を織り交ぜながら、女性の表象について考察する。

作品概要:脚本家、映画監督、漫画原作者、女優と多才な才能を発揮する吉村元希監督の『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消され しモノの情景』には、映画監督・俳優として活躍する福島拓哉と、モ デルとして女性誌を中心に広告やCMに出演する田中玲が出演。吉村も本人役で出演している。

吉村元希(よしむら げんき/監督・脚本・出演):映画監督、脚本家、女優、演劇ユニット戯曲組主宰。高校生の時にPFFに入選。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、札幌国際短編映画祭他、国内外の映画祭で監督作品が上映される。坂東玉三郎監督『外科室』で脚本家デビュー。その後、主に日本のアニメーションでシナリオに従事。脚本最新作は『リング・ワンダリング』、俳優としてはNetflix「深夜食堂第4部」ハムカツ編、テレビ朝日「女囚セブン」、フジテレビ「スタンドUPスタート」に出演。

短編映画『Bird Woman』(併映作品)

パンデミックに見舞われる東京。マスクで顔を隠していることを利用して痴漢をしてくる男たちにうんざりしているトキは、鳥のマスクを注文する。それを着けて、電車に乗ったトキは思いもよらぬ行動をとる。

作品概要:今回併映される大原とき緒監督作『Bird Woman』は、パンデミックの 東京から始まるファンタジー。脚本は『Doll Woman』と 共に元ロッテルダム国際映画祭プログラマーのGertjan Zuilhof。撮影監督には国際的にも評価の高い斎藤 文を迎 えた。2022年7月に韓国の『プチョン国際ファンタスティック映画祭』のインターナショナルコンペティション部門に選出。オンライン上映された139作品の中から観客が選 んだ今年のベスト10作品に選ばれる。

 『人形たち~Dear Dolls』/2023年/83分/カラー/ステレオ/参加監督:海上ミサコ、大原とき緒、西川文恵、吉村元希/ プロデューサー:大原とき緒/製作・配給:movies label will  公式サイト:https://deardolls.wixsite.com/movie

オムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』+短編映画『Bird Woman』は2023年4月8日(土)より池袋シネマ・ロサにて1週間、4月15日(土)より大阪シアターセブンにて公開決定!

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