河合優実、最新作『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』ヒロインのお団子頭を熱弁【第37回東京国際映画祭】
第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の舞台挨拶が11月1日（金）に行われ、主演の萩原利久、河合優実、伊東蒼、黒崎煌代のキャスト4名、そして大九明子監督が登壇した。
＜Introduction＞ 本作は、熱狂的ファンも多いコント師ジャルジャルの福徳秀介が2020年に小説家デビューを果たした同名恋愛小説を、『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』など、数々の話題作を手がける大九明子監督が映画化したラブストーリー。個性的かつリアリティあふれる女性主人公を描くことが多かった大九監督が、恋愛作品としては初の男性主人公の物語に挑戦。主演の冴えない大学生・小西徹を萩原利久、小西が恋に落ちるヒロイン・桜田花を河合優実が演じ、大九監督の新境地にして最高傑作が完成した。
＜Report＞ 満員の観客のもとに登場した登壇者。主演の萩原が、「こういった場で皆様に観ていただけるというのが本当にうれしいです。でも正直、どんな感想が出てくるのか、そわそわしている部分と楽しみにしているどっちもいる状態です！」と口火を切ると、ヒロインの河合は、「この作品が第37回東京国際映画祭コンペティション部門というすごく光栄な場所に出品されるというのは、とても喜ばしいなと思います。このような場で観に来てくださった皆様と顔を合わせられるのがとても嬉しいです」と満面の笑顔で挨拶。大九監督も、「とても遅い時間にもかかわらず、ありがとうございます。数日前はこの場でワールドプレミアがあって、その時はひとりでQ＆Aに望んだのですが、今日は可愛い子ちゃんをいっぱい連れて嬉しいです！」と喜びを口にした。
役づくりに関して萩原は、「冴えない大学生とか、日傘をさしているとか、そういうキャラクター的な部分から入るのは危険なのではないかと思い、小西の行動や考えを一つ一つ考えてみることから始めました。ただ、共感できる部分と、共感が難しい部分の両方がありました。普段だったら、正解のようなものを探して、『こうするだろう』と撮影が始まる前に決めていくタイプなのですが、今回はそれが難しくて。無責任かもしれませんが、自分の中で正解を決めず、その代わりに選択肢の可能性をいつもの何倍も何倍も考えて、現場で皆さんとお話ししたり、現場の何かに触れたり、段取りをしていく中で、見つかっていくものを信じてみようかなというのが僕のアプローチの仕方でした」と振り返る。
一方、河合は、「お団子頭ということもそうですし、彼女の姿勢だったり、衣装だったり、メイクだったり、外堀を埋めました。小説や脚本も小西の目線で桜田が語られるので、最初は小西から見た桜田、観客の方から見た桜田、外から見た桜田ということを手掛かりにしたので、お団子頭というのもとっかかりになったと思います」と、桜田のチャームポイントである“お団子頭”について熱く語った。
＜Story＞ 思い描いていた⼤学⽣活とはほど遠い、冴えない毎⽇を送る⼩⻄（萩原）。学内唯⼀の友⼈・⼭根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとは、他愛もないことでふざけあう⽇々。ある⽇の授業終わり、お団⼦頭の桜⽥（河合）の凛々しい姿に⽬を奪われた。思い切って声をかけると、拍⼦抜けするほど偶然が重なり急速に意気投合する。会話が尽きない中、「毎⽇楽しいって思いたい。今⽇の空が⼀番好き、って思いたい」と桜⽥が何気なく⼝にした⾔葉が胸に刺さる。その⾔葉は、奇しくも、半年前に亡くなった⼤好きな祖⺟の⾔葉と同じで、桜⽥と出会えた喜びにひとり震える。ようやく⾃分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった⽮先、運命を変える衝撃の出来事が⼆⼈を襲う。
＜Staff & Cast＞ 原作︓福徳秀介『今⽇の空が⼀番好き、とまだ⾔えない僕は』（⼩学館刊）／監督・脚本︓⼤九明⼦／出演︓萩原利久 河合優実、伊東蒼、黒崎煌代／製作︓吉本興業、NTTドコモ・スタジオ＆ライブ、⽇活、ザフール、プロジェクトドーン／製作幹事︓吉本興業／制作プロダクション︓ザフール／配給︓⽇活 公式HP︓https://kyosora-movie.jp/
©2025「今⽇の空が⼀番好き、とまだ⾔えない僕は」製作委員会
