『台湾巨匠傑作選2023~台湾映画新発見!エンターテインメント映画の系譜~』が7月22日(土)より新宿K’s cinemaを皮切りに全国順次開催される。今回は、台湾ニューシネマから、近年ブームとなっている台湾ホラー映画や青春映画などのエンタテインメント映画の系譜を紐解き、初公開作品3作品、日本最終上映2作品を含む、合計27作品を上映する。
●台湾ニューシネマはここからはじまった─ 幻の未公開映画!
台湾を代表する世界的映画監督ホウ・シャオシェン(侯孝賢)と脚本家のチュウ・ティェンウェン(朱天文)がはじめてタッグと組んだ、台湾ニューシネマの原点ともいえる幻の作品『少年』デジタルリマスター版を日本劇場初上映。本作はホウ監督の少年期の姿が色濃く描かれ、『風櫃の少年』『童年往事 時の流れ』に連なる≪侯孝賢映画≫の中でも記念碑的な作品と言える。これ以降、ホウ監督作品の脚本は最新作『黒衣の刺客』まですべてチュー・ティエンウェンが担当している。
●“武侠映画の神”キン・フー劇場初公開『空山霊雨』『大輪廻』含む 計5作品一挙上映!
武侠映画の神様とも呼ばれる、キン・フー(胡金銓)監督が全編韓国ロケを敢行した『空山霊雨』、3つの時代にわたる輪廻転生を描いた因果応報一大絵巻オムニバスムービー『大輪廻』の日本劇場初公開2作品をはじめ、ツイ・ハークやアン・リー、ウォン・カーワァイにも多大な影響を与えたといわれるキン監督のアクションと幻想美を融合させた世界観が堪能できる計5作品が勢揃いする。
●台湾ホラー映画ブームから青春映画、ドキュメンタリーまで、 台湾エンターテインメント映画の系譜を紐解く27作品!
台湾ホラー映画ブームを生み出した『紅い服の少女』から、白色テロ時代を題材にした大人気ゲームを原作にした『返校 言葉が消えた日』。台湾エンターテインメント映画の傑作『青春神話』、そして監督・⼭下敦弘と脚本・宮藤官九郎のタッグで製作された日本版リメイクも公開中の『1秒先の彼女』。さらには、LGBT先進国と言われる台湾で同性愛の母との対話を記録した『日常対話』、台湾ニューシネマの裏側を追った『HHH:侯孝賢』『擬音』、台湾の「国家電影及視聴文化中心」のフィルムアーカイブで、日々フィルムの保存や修復に勤しむ職員たちの姿を追った『アーカイブ・タイム』など、台湾を多角的に捉えることができるドキュメンタリー映画もラインナップされている。
配給:オリオフィルムズ/配給協力:トラヴィス/共催:国家電影及視聴文化中心/宣伝:大福