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APR 06, 2024 イベント

映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネの旋律が胸に刺さる2作品特集上映 !日本未公開の名作もついに初上陸

<Introduction> あの名曲、名作がスクリーンに甦る…映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネが手がけた 『死刑台のメロディ』(71)4Kリマスター・英語版と、 待望の日本初公開となる『ラ・カリファ』(70)が、4月19日(金)より新宿武蔵野館ほかで公開される。題して 『エンニオ・モリコーネ特選上映 Morricone Special Screening×2』。91年の生涯で、『ニュー・シネマ・パラダイス』や『アンタッチャブル』『荒野の用心棒』など実に500作品以上もの映画・TV作品の音楽を 手がけた映画音楽界の巨匠、エンニオ・モリコーネ(1928-2020)。中でもその才能が際立つ作品が、4Kリマスター・英語版で鮮やかに蘇る名作『死刑台のメロディ』(71)、そして今回日本初公開となる『ラ・カリファ』(70)だ。

『死刑台のメロディ』は、1920年代のアメリカで実際に 起こった悪名高き冤罪事件“サッコ=ヴァンゼッティ事件”の 人種的、思想的差別と偏見に満ちた裁判を描き、 リカルド・クッチョーラが迫真の演技で 1971年度カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。 ラストに流れるモリコーネの旋律とジョーン・バエズの歌「勝利への讃歌」が心を鷲掴みにする。 一方、『ラ・カリファ』は、 かつての仲間だった工場長とストライキの女性リーダーの禁断の恋を描き、最盛期のロミー・シュナイダーが許されぬ恋におちる女性を体当たりで演じた社会派メロドラマ。 本作のテーマ曲は、数あるモリコーネのスコアの中でも 人気上位曲として知られており、大きな話題を呼ぶことは必至だ。

昨年、劇場公開されたジュゼッペ・トルナトーレ監督による ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』 でも印象的に取り上げられた2作品。 永遠のフィルム・マエストロ、エンニオ・モリコーネの 功績と存在に改めて想いを馳せながら、ぜひスクリーンで酔いしれていただきたい。

●『死刑台のメロディ』4Kリマスター・英語版

<Synopsis> 1920年、イタリア移民への差別と労働問題が叫ばれていたボストン。靴職人のニコラ・サッコと魚行商人のバルトロメオ・ヴェンゼッティは、運悪く護身用のピストルを携帯していた廉(かど)で警察に逮捕される。全くの事実無根にもかかわらず、イタリア移民のアナーキストという理由だけで、ふたりは身に覚えのない製靴会社の現金強盗殺人事件の容疑者にされてしまう。だが、裁判での証言・証拠はことごとく、彼らが犯人であることを示していた。やがて彼らに有罪の判決が下るが…。 1920年代のアメリカで実際に起こった悪名高き冤罪事件“サッコ=ヴァンゼッティ事件”。その人種的、思想的差別と偏見に満ちた裁判の一部始終を、ジュリアーノ・モンタルド監督が冷徹に映画化。サッコ役のリカルド・クッチョーラが迫真の演技で、1971年度カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した。エンニオ・モリコーネが音楽を手がけ、本作に賛同した活動家で歌手のジョーン・バエズが主題歌(「勝利への讃歌」)と挿入歌(「サッコとヴァンゼッティのバラード」)の2曲を歌っている。

<Staff&Cast> 監督・脚本:ジュリアーノ・モンタルド/撮影:シルヴァーノ・イッポリティ/音楽:エンニオ・モリコーネ/歌:ジョーン・バエズ/出演:ジャン・マリア・ヴォロンテ、リカルド・クッチョーラ、ミロ・オーシャ、シリル・キューザック、ロザンナ・フラテッロ 1971年/イタリア/ドラマ/原題:SACCOE VANZETTI/125分/カラー/ビスタサイズ/DCP/英語モノラル  ©UNIDIS JOLLY FILM

●『ラ・カリファ 』

<Synopsis> ストライキでイタリアが混乱する中、イレーネの夫は殺害され、彼女は亡き夫に変わって労働者たちの情熱的な先導者となった。 イレーネはかつて同じ仲間だった工場経営者のドベルドと対立するが、聡明なドベルトの考え方に共鳴するうち、いつしか彼にひかれていく。互いの立場の違いを抱えながらもふたりは逢瀬を重ねていくが、やがて悲劇が彼らを襲う。 かつての仲間だった工場長とストライキの女性リーダーが恋におちてゆく社会派メロドラマ。32歳の女盛りを迎えた凛々しいロミー・シュナイダーと、『Mr.レディ Mr.マダム』シリーズのウーゴ・トニャッツィが禁断の恋を演じる。本作のテーマ曲は、数あるモリコーネのスコアの中でも人気の高い曲として知られているが、映画自体は日本では劇場未公開だったため、今回ファンが待ちに待った日本初公開となる。監督は脚本家出身で、本作で監督デビューを飾ったアルベルト・ベヴィラクア。 1971年カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、1971年デヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演男優賞受賞(ウーゴ・トニャッツィ) 。

<Staff&Cast> 監督・脚本:アルベルト・ベヴィラクア/撮影:ロベルト・ジェラルディ/音楽:エンニオ・モリコーネ/出演:ロミー・シュナイダー、ウーゴ・トニャッツィ、マリーナ・ベルティ、マッシモ・ファネッリ、ロベルト・ビサッコ/1970年/イタリア・フランス/ドラマ/原題:LA CALIFFA/91分/カラー/ビスタサイズ/DCP/イタリア語モノラル ©1970 RTI

エンニオ・モリコーネ/ENNIO MORRICONE :1928年ローマ生まれ。幼少の頃からトランペットを習い、その後サンタ・チェチーリア音楽院で作曲を学ぶ。卒業後はイタリアRCAレコードの看板アレンジャーとして活躍し、61年『ファシスト』(未)で映画音楽家デビューを飾った。セルジオ・レオーネ監督の“ドル3部作”(64~66)で注目を集め、『天国の日々』(78)でアカデミー賞作曲賞にノミネートされ、世界的地位と名声を確立した。

その後も『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)『ミッション』(86)『アンタッチャブル』(87)『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)『バグジー』(91)『海の上のピアニスト』(98)『マレーナ』(00)など数々の名作でその才を発揮。アカデミー賞作曲賞に6度ノミネートされ、『ヘイトフル・エイト』(15)でついに受賞を果たす。91年の生涯で500本以上もの映画・テレビ音楽を手がけた。2020年ローマで死去。 2023年には愛弟子で親友のジュゼッペ・トルナトーレ監督によるドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』(21)が公開され、話題を呼んだ。

特集『エンニオ・モリコーネ特選上映 Morricone Special Screening×2』は4月19日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

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