「TSUTAYAコミック大賞」「このマンガがすごい!」など主要漫画賞にノミネートされ、「マンガ大賞2020」を受賞。アニメ化やYOASOBI「群青」とのコラボレーションでも話題を集め、累計発行部数は700万部を超える大ヒットを記録した傑作漫画を、眞栄田郷敦(『ゴールデンカムイ』『東京リベンジャーズ』シリーズ)主演、萩原健太郎(『東京喰種トーキョーグール』『サヨナラまでの30分』)を監督に迎え、実写化した映画『ブルーピリオド』。
本作の情報解禁前に出演キャストによる匂わせ投稿「#青の渋谷」がXトレンド入り、ネットニュースが100万PV超を記録するなど若年層を中心に大いに盛り上がる中、実写映画化と主要キャスト陣が解禁されると、「映画化嬉しすぎて泣きそう」「キャストまんますぎてびっくり!」と喜びの声が上がり、直後に実施したライブ配信ではXトレンド入り、ライブ配信総視聴数100万回超など、大きな話題を呼んだ。
まさに期待感満載の本作、8月9日(金)の全国公開に先駆け、主人公・八虎を演じる眞栄田郷敦と、「ブルーピリオド」の原作者・山口つばさによる特別対談が実現。まず第一声、完成した映画を観た山口は、「漫画では出来ないことを沢山して頂いて、映画ってすごい!役者ってすごいなと思いました。髪型や衣装がとてもリアルかつ漫画的に浮いている部分が無かったです。本当に細部までこだわって作ってくださったと聞きました。大変な努力をありがとうございます」と大満足のコメント。
これを受けて眞栄田は、「原作のキャラクターを完コピしない、そこが一番のリスペクト。衣装もですが、それぞれのキャラクターを一人の人間としてちゃんと描くという点を現場のみんなで大事にしました。例えば八虎は金髪ですが、なぜそのような髪型にしているかなど、掘り下げていくことで血の通った人間として描いていきました。そして、芸術の世界にいるスタッフの方も多く、キャストを含めてみんながすごい熱量で作品をつくりました。その熱量は僕自身今まで経験したことがないものでした」と熱い撮影現場を振り返った。
特に高橋文哉演じるキャラクター、ユカちゃんに「心動かされた」と明かす山口は、「ビジュアルも含め、あのキャラクターを男性が演じるのはすごい難しいと思うんです。何か気難しい子という、私が描いていた時のイメージをナチュラルに演じつつ、ユカちゃんの持つ人気者の空気も体現してくださっていて、すごい!これ出来るんだ…とビックリしました!」と感嘆。自身が描いたキャラクターが実写として新たな魅力をもって描かれた事への喜びを伝えた。
また、原作ファンの方に楽しんでほしいと思う点について眞栄田は、「漫画で見ていた絵画です。ストーリーのポイントになる絵画がいくつかありますが、それが実際に3次元の世界にあるというのが、僕自身も現場に入って初めて見たときも興奮しました」と絶賛。もう一つの主役である「絵画」についても注目してほしいと明かした。
本作のテーマでもあり、キャッチコピーとしても使われている「情熱」という言葉。漫画家として、役者として、それぞれの形で『ブルーピリオド』に情熱を注ぎこんだ二人へ、その「情熱の源泉」について聞くと山口は、「漫画を描いているときは一人なので、このインタビューのように、自分と違う分野のプロの方と関わることが大きなモチベーションです。今回の映画化でさまざまなプロの方たちに情熱を注いでいただき、また違った新しい要素や魅力が入っていくのがとても嬉しくて…それが情熱の源泉です」と、今回の映画化が大いに刺激になった様子。一方、主演を務めた眞栄田は「何かに挑戦するときって、できないところから始まって、少しずつその楽しさに触れてやりがいを感じはじめる。できなくて苦しい時間が多くても、好きだなと思えるその瞬間を求めて、(挑戦するものと)向き合っているのだと思います」と持論を述べた。
<Story> 生きてる実感が持てなかった。あの青い絵を描くまでは―これはからっぽだった俺が、初めて挑む物語。ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎(眞栄田)は、苦手な美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。その時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を持ちはじめ、どんどんのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するのだが…。立ちはだかる才能あふれるライバル達。正解のない「アート」という大きな壁。経験も才能も持ってない自分はどう戦う!?苦悩と挫折の果てに、八虎は【自分だけの色】で描くことができるのか。
<Staff & Cast> 出演:眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより、中島セナ、秋谷郁甫、兵頭功海、三浦誠己、やす(ずん)、石田ひかり、江口のりこ、薬師丸ひろ子/原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)/監督:萩原健太郎/脚本:吉田玲子/音楽:小島裕規 “Yaffle” /主題歌:Wurts「NOISE」( EMI Records / W’s Project)/製作:映画「ブルーピリオド」製作委員会/制作プロダクション:C&Iエンタテインメント/配給:ワーナー・ブラザース映画/公式サイト:blueperiod-movie.jp
©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会