天空の塔の建造と崇高な愛という、人間の成し遂げた二つの奇跡を描く壮大なヒューマンドラマ『エッフェル塔~創造者の愛~』が3月3日(金)より日本公開される。
<Introduction>世界で最も有名な観光名所のであり、芸術の都パリのシンボルでもある“エッフェル塔”。誰もが一度は訪れたいと願うこの人気スポットが、「パリ万国博覧会」最大の呼び物として建造されたのは、1889 年のこと。そして、高さ 300m、100%鉄製という当時としては異例尽くしの建造物の設計に挑んだのは、ニューヨークの自由の女神の制作者として名声を獲得していたギュスターヴ・エッフェル。万博のモニュメントの制作権を競うコンクールで優勝した彼が指揮をとり、華々しいスタートを切った。
だが、それも束の間、完成までの日々は、まさにいばらの道だった。環境や景観破壊を理由に、パリ市民や芸術家、バチカン教皇までが大々的な反対キャンペーンを巻き起こし、まさかの“大炎上”案件に。やがて、世論に動揺する作業員たちが賃上げを要求、資金も不足し、このままでは建造中止という事態にまで突き進んでしまう。まさに八方塞がりの危機をギュスターヴはいかにしてクリアしていったのか?
本作では、エッフェル塔に着手した時から遡ること 26 年、ボルドーのサン・ジャン橋建設に従事していた若きギュスターヴにスポットを当てる。アドリエンヌ・ブールジュという女性と熱烈な恋愛関係を経て結婚を発表した彼は、幸せの絶頂だったが、アドリエンヌの両親に婚約を取り消されどん底に。苦しみ抜いたギュスターヴは、いつしか、さまざまな圧力を原動力に変える術を身につけ、想像の翼を広げながら成功への階段を上り詰める。
ギュスターヴ・エッフェルに扮するのは、『真夜中のピアニスト』『彼は秘密の女ともだち』でセザール賞にノミネートされ、日本では大ヒットした『タイピスト!』でも知られるロマン・デュリス。ギュスターヴと恋におちるが両親に引き裂かれ、再会の果てに再び激烈な愛に身を投じるアドリエンヌには、『ナイル殺人事件』のエマ・マッキーが抜擢された。
監督・脚本は、2023 年公開予定の超大作(アレクサンドル・デュマの「三銃士」の映画化二部作で、ヴァンサン・カッセルやロマン・デュリスも出演)に抜擢された新鋭マルタン・ブルブロン。壮麗な音楽を奏でるのは、『グランド・ブダペスト・ホテル』と『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞®️に輝いたアレクサンドル・デスプラが担当している。
<Staff&Cast>出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アレクサンドル・スタイガー、アルマンド・ブーランジェ、ブルーノ・ラファエリ/監督:マルタン・ブルブロン/脚本:カロリーヌ・ボングラン/音楽:アレクサンドル・デスプラ/編集:ヴァレリー・ドゥセー/美術:ステファン・タイヤッソン/2021 年/フランス・ドイツ・ベルギー/フランス語/108 分/カラー/5.1ch/ドルビーデジタル/シネスコ/原題:EIFFEL/字幕翻訳:橋本裕充/R15/提供:木下グループ/配給:キノフィルムズ/公式サイト:https://eiffel-movie.jp
3 月 3 日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
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