9月1日より公開されるハリウッド映画『ブレット・トレイン』のPRで3年ぶり14回目の来日を果たした俳優のブラッド・ピットが、8月22日(月)、高野山東京別院(東京都・港区)で映画の成功を願って厄祓いを初体験。祈祷後、本堂前で行われた会見では、「全てが美しく、涙目になった。今、すごく感動しています!」と興奮気味に感想を語った。この日は、共演のアーロン・テイラー=ジョンソン、デヴィッド・リーチ監督、プロデューサーのケリー・マコーミックも出席した。
高野山東京別院の本堂に入ると、静謐で荘厳な空間に圧倒されたのか、さすがのブラッドも神妙な面持ち。護摩祈祷が始まると、目の前で繰り広げられる厄祓いの儀式をじっと見つめながら、映画の大ヒット祈願。そのあまりの崇高さに感動し、目にうっすら涙を浮かべるブラッドは、1963年生まれの前厄であることから、自身の災厄もお祓いした。
祈祷後、本堂前で行われた会見に登場したブラッドは、「実を言うと、レディバクという私が演じる映画の中のキャラクターがものすごく運の悪い男なので、『日本で厄祓いをやったら楽しいんじゃない?』と、軽い気持ちで臨んだんです」と吐露。ところが実際に厄祓いを経験したブラッドは、「とても驚きました。お寺も美しく、祈祷も美しく、とにかく全てが美しい体験でした。お坊さんたちも本当に素敵で、少し涙目になってしまって…。今、すごく感動しています!」と興奮気味に語った。
そんなブラッドの祈祷を後ろから見守っていたタンジェリン役のアーロンは、「ブラッドが言うように、とにかく圧倒されました。私は初来日なので、今回の祈祷は、予想の域を超える素晴らしい体験でした。この映画で日本に来られたことを本当に光栄に思いますし、こういう素晴らしい時間を皆さんと共有できたことをとても嬉しく思います」と満面の笑顔で語った。
会見最後には、3年ぶり14回目の来日を果たしたブラッドがファンに向けてコメント。「日本の文化は本当に美しく、何より日本という国自体が美しい。そして、いつも温かく迎えてくれるファンの皆様に心を込めて『どうもありがとう』と伝えたいです」と笑顔で締めくくった。
本作は、伊坂幸太郎のベストセラー小説『マリアビートル』(角川文庫)を基に映画化したバイオレンスアクション超大作。日本を舞台に、新幹線に乗り合わせた殺し屋たちの任務と因縁と復讐劇が交錯していくさまを活写する。本イベントには参加しなかったが、共演の真田広之もブラッドらと共に凱旋帰国を果たしている。(協力:クランクイン! 取材・文・写真:坂田正樹)
映画『ブレット・トレイン』は9月1日より全国公開