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APR 09, 2022 劇場公開作

ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』(5/6公開) 予告編/名声の裏に隠された真実の姿とは?

永遠の妖精“オードリー・ヘプバーン”初のドキュメンタリームービー!

<Introduction>

スクリーンの妖精、永遠のファッション・アイコン、人道活動家と、今も朽ちることのない様々なイメージと足跡を残して、63 歳の若さで急逝したオードリー・ヘプバーン。生前はあまり自分自身については語りたがらなかったオードリーだったが、映画界を離れ、ユニセフの親善大使として世界の紛争地域を飛び回るようになってからは、自分が表に出ることで飢えた子供たちに世界の目が向けば本望と考え、積極的に取材を受けるようになった。オードリーファンはそこで初めて、ナチス占領下のオランダで過ごした少女時代の記憶や、生涯追い求めた家庭の大切さ、ハリウッドデビュー以降、映画の現場でいかに巨匠たちと向き合ったか等、聞きたかったことの多くを、伝聞ではなく、本人の言葉を介して知ることになる。

キュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』
©️Sean Hepburn Ferrer

1993 年にオードリーが旅立って早 30 年が過ぎ去ろうとしている今、製作された話題のドキュメンタリー『オードリー・ヘプバーン』は、これまで開示されてきたそれらの情報をほぼ全てカバーし、さらに、オードリーが決して語ろうとしなかった両親とナチスの関係にも言及している。製作は、2018 年のトライベッカ映画祭でプレミア上映され、好評を博したファッション・ドキュメント『マックイーン:モードの反逆児』(2018 年)を始め、数多くの傑作ドキュメンタリーを発表しているサロン・ピクチャーズ。監督のヘレナ・コーンは同じサロン・ピクチャーズの下で、アルファ・ロメオやフェラーリをデザインしたカーデザイナー、フランク・ステファンソンの作品と人生を振り返る『Chasing Perfect(原題)』2019 年)で長編映画デビューを果たした気鋭の映像作家。コーンはオードリーの個人的な人生体験や少女時代から夢見ていたバレエの愛を主軸に据え、さらに、これまであまりメディアに登場しなかった縁の人々のコメントを随所に折り込みながら、ジグソーパズルのパーツを一つ一つ丁寧に埋めて行く。コーンは製作意図についてこう語る。「オードリーは恐怖や憎しみに溢れる世界で愛の重要性のために立ち上がり、今でも何らかの形で戦い続けています。私がこの映画を作りたかった理由は、オードリーは英雄だと思ったからです」と。英雄とは、愛に恵まれなかったオードリーが、その愛を飢餓に苦しむ子供たちに届けるために晩年を捧げた、その行動を指している。

キュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』
©️Sean Hepburn Ferrer

監督の製作意図を補足する形で登場するのが、以下に紹介するコメンテイターたちだ。まず、オードリーが最初の夫、メル・ファーラーとの間に設けた長男のショーン・ヘプバーン・ファーラーと、その娘でオードリーにとっては孫にあたるエマ・キャサリン・ファーラーの 2 人の肉親たち。そして、晩年の姿を知るユニセフの写真家、ジョン・アイザックや戦場ジャーナリストのエディス・レデラー。また、撮影現場で女優オードリーに間近で触れた証人として、惜しくも今年 1 月に他界した『ニューヨークの恋人たち』(1981 年)の監督、ピーター・ボグダノヴィッチや、スティーヴン・スピルバーグ監督の『オールウェイズ』(1989 年)で共演したリチャード・ドレイファスが登場。ジバンシィの元アーティスティック・ディレクター、クレア・ワイト・ケラーが、実際にオードリーとジバンシィが仮縫いをしたパリにあるアトリエで、2 人の出会いと親密な関係について語る場面や、カメラでオードリーを撮り続けたファッションフォトグラファー、リチャード・アヴェドンの孫、マイケル・アヴェドンによるオードリー論にも興味深いものがある。

キュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』
©John Isaac
キュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』
©Trinity Mirror : Mirrorpix : Alamy Stock Photo

劇中の要所要所にはバレリーナを夢見ていたオードリーの半生を表現するために、時代毎に 3 人のダンサーが起用されている。少女時代をキーラ・ムーア、女優時代を英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル、フランチェスカ・ヘイワード、晩年を英国ロイヤル・バレエ団とアメリカン・バレエ・シアターで活躍したアレッサンドラ・フェリが各々受け持って、監督のイメージ作りに貢献している。

キュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』ポスター

<Staff&Cast>

監督:ヘレナ・コーン / キャスト:オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの長男)、エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー(オードリーの孫)、クレア・ワイト・ケラー(ジバンシィの元アーティスティックディレクター)、ピーター・ボクダノヴィッチ(アカデミー監督賞ノミネート)、リチャード・ドレイファス: アカデミー賞受賞俳優 (『アメリカン・グラフィティ』、『ジョーズ』)他 / 振付:ウェイン・マクレガー / バレエダンサー:アレッサンドラ・フェリ、フランチェスカ・ヘイワード、キーラ・ムーア / 100分 / 2020年 / イギリス / 5.1ch / ビスタ / 字幕翻訳:佐藤恵子 / 原題:“Audrey”

日本公開日:2022年5月6日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国公開

配給:STAR CHANNEL MOVIES 

©️2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED.

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