性被害を受けた女性の行動が論争に！フェミニズム・ムーブメントの先駆け『テルマ＆ルイーズ』が4K版で蘇る
1991 年公開当時、衝撃のラストシーンが論争となったアカデミー賞受賞（脚本賞）作品『テルマ＆ルイーズ 』が、4K レストア版『テルマ＆ルイーズ 4K 』（新公開タイトル）となって2024 年 2 月 16 日(金)よりヒュ ーマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開される。
＜Introduction＞ 本作は、性的被害を受けた女性2人組の苦悩と解放、そして自立を痛快に描き、シスターフッド映画の金字塔と評された巨匠リ ドリー・ スコット監督渾身のロード・ ムービー。第 64 回アカデミー賞で 6 部門にノミ ネートされ脚本賞を受賞し、2016 年には、半永久に保存する価値のある作品が選ばれるアメリカ国立フィルム登録簿に登録 されるなど、その存在感は年々重みを増し続けている。
特に公開当時、時代を先取りした衝撃のラストシーンは、今も映画ファンの間で語り継がれている。今回、リドリー・ スコット監督の監修のもと、オリジナルネガから４K レストアが実現し、コロラド川 とキャニオンランズ国立公園 を眼下に眺めるデッド・ ホース・ ポイントの壮大な風景美 とともに、かつての感動が鮮明に蘇る。
また、女性2人組を演じたスーザン・サランドン、ジーナ・ デイヴィスに注目するのは言わずもがなだが、もう一人、若きブラッド・ピットの存在も忘れてはいけない。ジーナ演じるテルマと“熱い関係”になるJ.D.役をワイルドかつセクシーに演じ、出演時間が短いながらも強烈なインパクトを残したことから、彼の“出世作”として位置付けされている。
＜Focus Points＞ 2016 年、第 69 回カンヌ国際映画祭では、公開から 25 年 を記念した本作の上映が行われ、スーザンとジーナが登場。映画産業にお ける女性の影響力を高めることに大きく貢献したことを称えられ、「ウーマン・イン・モーション」 賞が贈られた。これは、映画界のすべての女性に光を当てて、男女間の不平等や女性の地位向上を目指すプログラムとして 2015 年から始まっている。今では世界的なフェミニズ ム・ムーブメントの流れの中で重要な意味を持つ賞となった。
＜Story＞ 夫に不満を持つ主婦テルマ（ ジーナ）とウェイトレスのルイーズ（ スーザン） は、週末のドライブ旅行に出発した。ところが道中、立ち寄った店の駐車場でテルマが男に襲われるという事件が発生。彼女がレイプされそうになった寸前 、助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を射殺する 。ルイーズにはかつて、レイプの被害を受けたトラウマがあったことから、咄嗟に引き金を引いたのだ。その後も次から 次へとトラブルが重なり、警 察に指名手配された 2 人は、車でメキシコを目指して逃避行を決め込むが、次第に“自分らしく生きる”ということに目覚めていく……。
＜Stff&Cast＞ 監督・製作：リドリー・スコット／製作：ミミ・ポーク・ギトリ／ 脚本：カーリー・クーリ／撮影：エイドリアン・ビドル／音楽：ハンス・ジマー／出演：スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス、ハーヴェイ・カイテル、マイケル・マドセン、ブラッド・ピット／1991 年／アメリカ／129 分／THELMA&LOUISE／カラー／シネスコ／5.1ｃｈ／配給：アンプラグド／公式サイト：unpfilm.com/thelma_louise
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