ひとりの女性の現実や過去、そして幻覚を…全てのシーンを64分全編長回しのワンカットで描いた異色作『ある日、ある女。』が2023年5月20日(土)よりユーロスペース、5月27日より第七藝術劇場ほかで全国順次公開される。
主演を務めるのは、映画『SR サイタマノラッパー』や『ゴッドタン キス我慢選手権』などの金子みひろ。 近年はタレントやYouTuberなど活動の場を広げ、 40歳となった今もチャーミングさは健在。本作では泥沼不倫を経てフラストレーションの溜まった美貌のアラフォー女性を熱演している(2021年5月から女優活動の際は苗字ありの”金子みひろ”表記)。メガホンをとるのは、初長編自主映画『ROAD』(18)で新人監督映画祭入選、中編自主映画 『薔薇色の人生』(20)で日本映像センター第12回 映像グランプリ入選を果たした光平哲也監督。
さらに、本作を鑑賞した映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』、ドラマ『バツイチがモテるなんて聞いてません』などで主演を務める俳優の高梨臨や『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『異物』シリーズの宇賀那健一ら、著名人から絶賛コメントが続々と届いている。
<Story> 未婚のアラフォー女性、沢松優子(金子)。不倫相手の森本剛志との泥沼の関係はすでに終わっていたが、楽しかった日々が忘れられないまま、仕事に忙殺される毎日を過ごしている。そんな中、同僚から結婚の報告を受け、その幸せそうな姿に言いようのない気持ちになる優子。そんな彼女に対し剛志は復縁を迫り、以前渡した合鍵を使って家に押し入ろうとする。激しい言い合いとなり、剛志から罵倒と激しい暴力を受けた優子は、その恐怖から次第に我を失っていく。
●絶賛コメント続々(一部抜粋)
高梨 臨(女優)
ワンカットで進む緊張感に、会話から想像されていく女の背景。目まぐるしく堕ちていく彼女の姿、恐怖、苛立ちから目が離せませんでした。
上田慎一郎(映画監督)
観賞というより体験。1台のカメラがワンカットで一人の女性を追い続ける。生配信を見ているようなライブ感と生々しさ。偶然とんでもない場に立ち合ってしまった様な、見てはいけないものを見てしまったような、そんな体験をしました。
宇賀那健一(俳優・映画監督)
アナログで何かを成立させようとする力。僕はそこに得体の知れない魅力とロマンを感じてしまうのですが、この映画にはそれが満ち溢れていました。
松崎健夫(映画評論家)
<長回し>なる技法は、ある特定の時間を観客と共有させ、やがてヒロインとの間に共犯関係を結ばせてゆく。わたしたちの倫理観をも問う、こんなにも凄いワンカット長回しの作品が、日本のインディーズ映画界から生まれるとは!
<Staff&Cast> 出演:金子みひろ、アライジン、大塚かよ、榎本桜、瀧マキ、片平鉄士、横須賀一巧、高橋信二朗/監督・脚本・編集・製作:光平哲也/アソシエイトプロデューサー:佐藤 一/ ラインプロデューサー:箱田准一/撮影:佃 友和/照明:金城和樹/録音:古茂田耕吉/美術:望月寿久/美術助手:桑原良太、魚田孝浩/アクション監督:横山恒平/スタイリスト:鎌田 歩/ヘアメイク:柿原由佳/メイキング:片平鉄士/VFX:鳥居康剛、Nicholas Lucas、山田雅史/整音:木原コウジ/音楽:鈴木孝彦/英語字幕:夏岡エレナ、長谷川瑞季/制作進行・編集:伊藤 就/制作進行:原 清春、江 沅庭、横内 喬/楽曲『ある日、ある女。オープニング』『One Day, A Woman 』エンディング/協力:スタジオもりこ、 ㈱夢一門/美術製作:リアルメーカーズ 、saga film 、フジ・メディア/日本/カラー/64分