史上最年少(8歳)で第73回ベルリン国際映画祭銀熊賞・主演俳優賞を受賞したスペイン映画『ミツバチと私』が2024年1月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開がスタートした。
<Focus Points> 第36回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門上映時の邦題『20000種のハチ』(仮題)を『ミツバチと私』とし、ついに劇場公開の日を迎えた本作。 約500人の中からオーディションで選ばれた天才子役ソフィア・オテロの驚くほど自然な演技が高く評価され、第73回ベルリン国際映画祭史上最年少で最優秀主演俳優賞受賞を成し遂げた。ちなみにベルリン国際映画祭では、2020年に男優賞・女優賞を廃止。性別区分のない主演俳優賞、助演俳優賞が新設され、まさに今回、それを体現するカタチでの受賞となった。
メガホンをとったのは、数々の短編映画を監督し、『Chords』(22)という作品が第75回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映された実績を持つスペイン人監督エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン。彼女の輝かしい長編デビュー作となった本作は、ベルリン国際映画祭銀熊賞に加え、ギルド賞をダブル受賞。さらに、第26回マラガ・スペイン映画祭でも最優秀スペイン映画賞を受賞するなど世界各国から注目を集め、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では95点と高い満足度を記録している。ソラグレン監督は、「家族との関係が、自分探しの旅にどう影響するのかを探りたかった」と語っており、トランスジェンダーの悩みを抱える本人だけでなく、母、祖母ら三世代の視点を交え、それぞれの人生を生き抜く姿を描く。
<Story> 夏のバカンスでフランスからスペインにやってきたある家族。8歳のアイトール(ソフィア)は、自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さの悩み、心を閉ざしていた。母はそんなアイトールを愛しながらも向き合い方に迷っている。ある日、叔母が営んでいる養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチや自然と触れ合うことで心をほどき、多様性を受け入れ、ありのままで生きていきたいという思いを強くしていく――。
<Staff&Cast> 監督・脚本:エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン/撮影:ジナ・フェレル・ガルシア/美術:イザスクン・ウルキホ/編集:ラウル・バレラス/出演:ソフィア・オテロ、パトリシア・ロペス・アルナイス、アネ・ガバライン/2023年/スペイン/128分/1:1.85/スペイン語・バスク語・フランス語/英題:20,000 SPECIES OF BEES/カラー/5.1ch/字幕:大塚美左恵/配給:アンプラグド/後援:駐日スペイン大使館
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