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APR 14, 2022 インタビュー

是枝裕和監督初韓国映画『ベイビー・ブローカー』第75回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】正式出品決定!「世界に届けることの意味を考える良い機会に」

是枝裕和監督 ©藤井保
是枝裕和監督 ©藤井保

是枝裕和監督の最新作にして、初韓国映画となる『ベイビー・ブローカー』が、 現地時間5/17日(火)~28日(土)開催予定の第75回カンヌ国際映画祭 【コンペティション部門】への正式出品が決定。早速、是枝監督のコメントが届いた。

【是枝監督のコメント】

6回目だからといって嬉しくないかと言ったらそんなことはありません。異国での、言語や文化の違いを超えた今回の共同作業を高く評価して頂けて、僕だけでなくスタッフ、キャスト皆が報われたとホッとしています。4年ぶりのカンヌ参加になりますが、コロナ禍だけではなく、世界が大きく揺れる時代に映画を作り続けること、そして、世界に届けることの意味を考える良い機会にしたいと思います。

<Introduction>

是枝監督作品がカンヌ国際映画祭で【コンペティション部門】に選出されるのは、 最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』から4年ぶり6回目(カンヌ国際映画祭への出品自体は8回目)。 これまで、2004年『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が《最優秀男優賞》を受賞、 2013年『そして父になる』では《審査員賞》を受賞、2018年『万引き家族』では《パルムドール》を受賞している。

さらに、是枝監督は2019年ヴェネチア国際映画祭【コンペティション部門】でオープニングを飾った 『真実』で海外の才能たちとの本格的なセッションに踏み出しているが、本作はそれに続き、 韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した初の韓国映画となる。

左からソン・ガンホ(提供 : CJエンターテインメント)、カン・ドンウォン(提供 : YGエンターテインメント)、ぺ・ドゥナ(提供 :ジョルジオ アルマーニ ビューティー)、イ・ジウン、イ・ジュヨン
左からソン・ガンホ(提供 : CJエンターテインメント)、カン・ドンウォン(提供 : YGエンターテインメント)、ぺ・ドゥナ(提供 :ジョルジオ アルマーニ ビューティー)、イ・ジウン、イ・ジュヨン

また、主演を務めるのは、2020年アカデミー賞🄬作品賞を受賞した 『パラサイト 半地下の家族』の名優ソン・ガンホ。そのほか、『MASTER/マスター』のカン・ドンウォン、『空気人形』のペ・ドゥナという韓国を代表する名優たちに加え、“IU”としても活躍するイ・ジウン、日本でも大人気となったドラマ「梨泰院クラス」で料理長マ・ヒョニ役を演じたイ・ジュヨンなどフレッシュな顔ぶれも名を連ねる。

<Story>

古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、<赤ちゃんポスト>がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が<赤ちゃんポスト>に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、決定的な証拠をつかもうと、静かに後を追っていくが…。こうして、<赤ちゃんポスト>で出会った彼らの、予期せぬ特別な旅が始まる。

韓国映画『ベイビー・ブローカー』ポスター

<Staff&Cast>

監督・脚本・編集:是枝裕和『万引き家族』 / 出演:ソン・ガンホ 、カン・ドンウォン 、ペ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨン / 製作:CJ ENM  / 制作:ZIP CINEMA  / 提供:ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro. / 配給:ギャガ

日本劇場公開:2022年6月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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